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【ケラッタ】グッドデザイン賞受賞、非公開の舞台裏に迫る!ケラッタ「ダイヤルヒップシート®」

ケラッタが2024年の「グッドデザイン賞」を受賞!🎉

 お子さまが座れる台座付きの抱っこ補助アイテムで、国際特許出願中のケラッタ独自技術「Dialfit」を搭載した「ダイヤルヒップシート®」がこの度、グッドデザイン賞を受賞しました。

 10月16日に公益財団法人日本デザイン振興会による受賞発表後、11月1日~5日まで東京ミッドタウンにて行われた受賞展示会で製品を展示し、11月5日には祝賀会に参加してきました。

 今回の記事では、2年もの開発に時間をかけた製品が栄えある賞をいただけたことに感謝し、今後もお客さまにより良い製品をお届けするため、振り返りの気持ちも込めて受賞までの軌跡を綴ります。今後グッドデザイン賞に挑戦される方への参考にもなれば幸いです。

 まずは、受賞をお知らせしたリリースと、審査員の方から頂いた評価コメントをご覧ください。

■実際の審査員による評価ポイント

【審査員の評価(原文)】
 ヒップシートは世の中にもたくさん存在しているが、きちんとデザインされていないものを使用すると腰に負担がかかったり、子供が落ちそうになったりと危険な部分も多い。本製品は、実際に使用してみると、細かな設計や工夫が至るところに散りばめられていることに納得した。子供にも親にも優しいデザインになっており、ダイヤルで調整できることで、親側ユーザーの体格の違いにも簡単に対応し、身体への負担を少なくするよう設計されている。細かな角度やクッション性、収納の大きさなど、子育てを楽しみながら補助できるようにデザインされていることは重要なポイントの一つであり、高い評価を集めた。

▼審査員のコメントは、受賞発表リリースにも記載しています
https://digitalpr.jp/r/96935

 このように評価いただいたポイントを軸に、一次審査(書類審査)と二次審査(現物審査)で、どのような点を伝えたのか、また、数ある候補の中で手にとっていただけるように工夫したか、実際の振り返りトークを再現するかたちでお届けします。

登場人物は、今回のエントリーをメインで担当した下記3名。

  • MD担当:Maria

  • 広報担当:Tabe-chan

  • クリエイティブ担当:Kikurin

■一次審査(書類審査)で伝えたかったこと

ーTabe-chan
 そもそも今回グッドデザイン賞にエントリーした理由は、ケラッタが本社を構える長野県の「信州ブランドアワード」での受賞がキッカケでしたよね。

ーMaria
そうそう。今回受賞したダイヤルヒップシートで賞をいただいて。これが自信になって、長野県だけじゃなく、もっと多くの方に製品を知ってもらい、届けたいって思ったんですよね。製品の機能性だけじゃなく、開発背景だったり、その先にあるケラッタが目指す社会についても発信したかったんです。

—Kikurin
 グッドデザイン賞、近年は「デザイン」の意味や役割が広がって、単なる製品の見た目や機能だけでなく、持続可能性やダイバーシティーに配慮した活動も広く審査の対象になってますからね。世の中の重要なテーマである「子育て」にまつわるデザイン、そのデザインが示す社会について議論する場を提供したいという思いもありました

ーTabe-chan
 確かに。ケラッタのものづくりの原点はすべて「ママパパ・お客さまに寄り添い共感する」ことから始まっていて、今回のダイヤルヒップシートも、子育て世帯が負担に感じている「子連れ外出の悩み」を何とかしたい、抱っこをもっと楽にして、限られた親子のかけがえのない時間を豊かにしたい、そんな想いを込めた製品ですもんね。実はヒップシートは、機能の違いはあれど世の中で多く展開されている製品。単に「デザインが素晴らしい」や「この機能がすごい」といったことだけでは、審査員には響かないかもしれません。なので、更なる差別化ポイントとして、製品の開発に至った背景にある社会課題や、その先のケラッタが目指す姿などを意識して記載するようにしました。

★一次審査で伝えたかったポイント

  1. 開発背景、開発への想いを明記

  2. 製品によって解決される社会課題を明記

  3. 製品の独自性(特許技術など)を具体的に記載


■二次審査(現物審査)で伝えたかったこと

—Tabe-chan
 一次審査を通過して喜ぶ間もなく、すぐに二次審査の準備に取り掛かりましたよね!でも、ネットで調べても二次審査の現場の様子がほとんどなくて(笑)本当に手探り状態で、「どうやって良さを伝えたらいいの!?」とKikurinと頭を抱えました。二次審査は製品の現物だけでなく、パネルや動画素材も一緒に掲示がOKとのことなので、各企業に与えられた審査用スペースの中で、どうケラッタの想いや製品の魅力を伝えるかがとても大切でした。

—Maria
 まず製品の魅力としては、圧倒的な他社との差別化ポイントである、ケラッタ独自技術で国際特許出願中の「ダイヤル」機能を実際に体験いただき、ダイヤルを回すだけで腰ベルトがきゅっとフィットする、そして軽さを軽減できる、という新感覚を実感してほしかったので、いかに審査員に足を止めていただくか、いかに手に取っていただくか、を考えましたね。手に取って装着してもらえたら、お客様がどう楽になるか、便利か、そして使いやすいかという良さを分かっていただけるって自信があったからこそ!

ーTabe-chan
 ですね!二次審査だけでも、かなりの数の製品を審査員の方は見られるので。トライ用の製品はもちろん、トルソーや、実際に赤ちゃんをヒップシートの台座に乗せた時をイメージできるように赤ちゃんマネキンを用意したり、ヒップシートの台座下に付いている収納ポーチには、ママパパがいつも持ち歩くおむつやおしりふき、ハンカチ等を入れておいたり。出来るだけ実際に使われる様子を再現することで、良さを感じていただこうと思いました

—Maria
 審査員の中にはママパパもいると思いますが、そうでない方も沢山いらっしゃるので、そういった方に分かりやすく、理解していただけるような工夫は大事ですよね。あとは、過去に受賞した「信州ブランドアワード」の受賞ロゴだったり、国際特許出願中の記載だったりと、これまでの実績も伝えました。

ーTabe-chan
 うんうん。そして、もう一つこだわったのがクリエイティブですよね!

▼二次審査で掲示したクリエイティブイメージ

ーKikurin
 まずは、MariaさんやTabe-chanの言う通り、とにかく皆さんにみてほしい!さわってほしい!!ってのが頭にあったので、現物やトルソーといった物に加えて、パッと視覚的に訴えるビジュアルが大事だと思いました。だからパネルにもこだわりました!

ーTabe-chan
 書類審査のところでも「社会課題の解決」を記載することについては触れましたが、二次審査のクリエイティブでも、そこはしっかりとパネルに明記しましたよね。

ーKikurin
 あとは、細かいところですが、iPadでループ再生していた動画もポイントですね。製品の具体的な説明動画と、イメージ動画を交互に流し、機能性とメッセージ性、その両方をバランスよく表現しました。

▼イメージ動画
https://youtu.be/sVx5c6bYnAk?si=QekMWDg6QZFtbE0o

▼製品の説明動画
https://youtu.be/CCDbzkPsu78?si=TqbemkTXRkO7Zi8p

★二次審査時で伝えたかったポイント

  1. いかに審査員の目に留めていただくか、手に取っていただくか

  2. 二次審査でも、開発背景や、製品によって解決される社会課題を明記

  3. 製品をよりリアルに体感いただけるよう、実際の使用シーンを再現

いかがでしたでしょうか?

二次審査の掲示を社内でリハーサルしたときの一枚をお見せしちゃいます!ご参考になれば幸いです。

■祝賀会の様子(おまけ)

 さいごに、祝賀会の様子をちょっとだけご紹介…!
全国から受賞企業の担当者が集まり、会場は熱気に包まれていました。

受賞企業の名前が入ったパネルも掲示されていました。

ケラッタみっけ!

お土産にオリジナル缶のウーロン茶も。遊び心のあるおもてなしが嬉しい。

<おしらせ>

 受賞を記念し、12月4日(水)まで、KITTE丸の内「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」にて期間限定で「ダイヤルヒップシート®」を販売中です。お近くの方は是非、お立ち寄りください。

▼詳細はプレスリリースをご覧ください
ケラッタ、グッドデザイン賞受賞 ママパパの抱っこを楽にする 「ダイヤルヒップシート®」 期間限定でKITTE丸の内「GOOD DESIGN STORE TOKYO」にて販売 | ケラッタ株式会社


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