カウンター魅力創出
商品企画は様々な取捨選択を迫られる仕事です。
付加価値を高めれば良いわけではなく、コストと利益のバランスをとりながら最適解を探さなければなりません。
時には時代遅れであったり、トレンドから外れた仕様の選択を余儀なくされることもあります。
今時マイナスイオンも入ってないの?
今時フェアトレードじゃないの?
今時ピンクなの?
業界によって大小はあっても、例えそれがファッションの最前線であっても「いまさら?」という疑問に晒される状況があります。
コストが厳しくてねぇ、そんな説明をしてしまっては商品企画の名折れです。
そう思うでしょう、実はね…そんな風に商品の魅力を語れるカウンターを放てれば、あなたは一流の商品企画です。
マイナスイオンは髪のボリューム感を抑えるから、ボリュームを求める人にはただの温風がいいんですよ。
うちは昔から公正な取引をしてきたから認証を取るつもりはないんですよ。
最近昭和のピンクが若者の間でバズってましてね。
一見減点対象に見える項目も、食いついて来たところにうまくカウンターが入ると、途端に魅力に見えてくるのです。
どんなことでも「実はね」で返す気持ちを持てば欠点も魅力として表現する気構えができて来ます。
自分の関わった商品は完璧ではないけれど落第点もない、そんな気持ちで見ることができれば、いつでもカウンターパンチを放つことができることでしょう。