Le Rouge et le Noir 赤と黒観劇記録
ごきげんよう。お久しぶりでございます。
なぜか3月に観劇が一つもなかったのでその間にやたらと自分磨きと友人たちとの飲み会に捧げました。仕事も年度末でクソ忙しくてみんなカリカリしているのもあってだいぶメンタルに来てましたが、やはり日本のどこかで宝塚歌劇団が公演しているのっていいですね。去年もメンタルやられましたが大きな違いはここです。
ありがとう、いい薬です。
それは置いといて、久々に大好きな星組さんを浴びました。まずはこちら、「赤と黒」。
すっごいチケ難で全くもって私は太刀打ちできなかったのに友人が2階A列を当ててくださったのでご縁がございました。のちに贔屓も同じ回を観劇していたと知る。アドリブは湖月わたるさん宛だったから気づかんかったわ…
作品の内容としては原案なのもあるのでほぼ「赤と黒」「アルジェの男」と同じと言えば同じ。でもフレンチミュージカルなおかげで難しそうな曲とかおしゃれな曲が多い印象。それを歌いこなす皆様たちがすごかった!
特に礼さんのラテン語から始まる「知識こそが武器」は自然と日本語になっていてびっくりするし歌が上手いんですよね。当たり前。礼さんもこんなに感情的にも難しそうな役なのにサラッとこなされているからすごい。とは言えこの裏側には私が知らないだけで恐ろしいほどの努力がたくさんあるのでしょう。
そして暁さんのジェロニモもすごかった!彼女はアドリブが得意なタイプではないと思っていたのにスイスイ繰り広げているし、前述の通り湖月わたるさんがいらっしゃったので、王家に捧ぐ歌まで聞けてありがたかった。星組に前からいましたよ???みたいな感じで馴染んでらして私は幸せです。黒の衣装がメインと見せかけて赤もあるからスマブラの2Pカラーみたいと思いました。着替えのシーンはマジで有沙さんとどっち見りゃええんやで迷うから98期はすごい。
ヒロイン2人もすごい良かった!特に有沙さんのルイーズ、めちゃくちゃよかったです。お衣装や歌の感じからして意外にも情熱の赤を体現するのが貞淑な夫人であるルイーズ、安らぎを与える黒を体現するのがマチルドでその対比が面白かった。ルイーズは黒の飾り気のない(レナール侯爵談)ドレスだけども裏地はルブタンのように赤だし、なんかとんでもないバラプリントの上着を愛用している。1幕の最後はバック映像でバラが燃えているんですけど、カラオケの映像以外で初めて見ました笑 そしてヅカメイク薄めで地毛で挑まれているのもすごい。無駄を削ぎ落とした結果ルイーズに必要な要素になっている感。
マチルドも気難しいけど退屈で仕方ない純粋な女の子という感じでありつつ、後半はソレル夫人として生きていく覚悟がしっかりとしていてすごい役だなあと。歌はソロならジュリアンの次にあった気がしますが、詩さんは危なげなく聞けますね。そしてお化粧やお芝居の感じが彼女の憧れでもある華さんに似ているのもすごい。
あとは派手なヴァルノ夫妻。星組の名バイプレイヤーのひろ香さんはイヴァネ・ザカリアンのような優しいお役もできればあんな嫌〜な成金ぽい男もできるのすごい。小桜さんもこの前までパステルカラーの可愛い服で芝居もショーも綺麗なソプラノボイスを響かせていたのに真っ赤な輪っかドレスで低音も使いこなしながら声を轟かせていてすごかった。もちろんソプラノボイスは健在。
加えて重要な役目を果たすエリザの瑠璃さんも可愛かった。あんな真っ赤なエプロンどこにあんねんと思ったけどこれは彼女の野心ってことですよね、タカヤ先生?
ルージュくんとノワールくんも可愛いし、ジェロニモと大体どの場面にもいるから目が足りなかった。オンブルも本当に楽しそうだからどうしろってんだという感じでした。
本当に見てしっかり満足して円盤買わねばとなりました。友人、ありがとう。星組の皆様ありがとう。