252日目 従業員による会社、上司の評価
大企業ではエンゲージメントの調査が定期的に行われます。
エンゲージメントとは、愛着のことです。
それを調査するのがエンゲージメントサーベイです。
会社に愛着があるか?
社長の態度は従業員から見るとどういう感じか?
自部門の組織は、従業員にとって居心地が良いか?
などの調査します。
従業員によって会社や社長の評価をされますが、自部門=組織長=課長の評価もされます。
人員が足りているか?
サポートしてもらえるか?
コンプライアンス違反してないか?
などです。
また、中間管理職である課長は、部下から評価されますが、上司である部長、社長の評価もする必要があります。
回答を選択し、それを統計処理し、悪い評価の部分に対して改善策を考えます。
毎年この結果は大きく変わりません。
傾向が変わらないのは、対策が的外れになっていることだと思います。
とはいえ、愛着を持たせるのは、なかなか難しいです。
大企業の場合、何十倍の倍率である採用試験を通過してきたはずで、その時点では愛着は高いはずです。
そこから、小さな良いこと、悪いことが蓄積されて、愛着が湧いたり、嫌になったりします。
多様性を受け入れすぎて、変なもの、良さそうに見えるけど悪いことまで受け入れてしまったり、業績の悪い人や評判の悪い人が昇格したり、トップのメッセージが末端の従業員向けではなく、経営層に近いメッセージでこのメッセージに対して何をやれば良いのかわからず、自分に関係ないやと思わせる内容だったり、愛着を持たなくなるような状態になっていく場面は色々あります。
忘れてはいけないのは、管理職は実際に手を動かして、売上に寄与することはしていません。
売上になるような手を動かす作業は従業員です。
その従業員の心に響くメッセージをどれだけ送れるかが愛着が湧いてくる原動だと思います。