231日目 残業させるメリットは?
会社視点では、残業時間は少ない方が良いです。
残業した分を給与として支払っている場合は、残業時間が減れば、そのまま人件費が減り、会社として支出が減ります。
裁量労働制の場合でも、同じアウトプットなら残業時間が少ない方が生産性が高く、安全配慮の観点でもリスクが低減します。
では、残業をさせるメリットは会社側にはあるのでしょうか?
残業のメリットは予備時間として使えることです。
突発的な仕事の対応やリスクが顕在化して工数が増えている時に対処できる時間としての残業です。
突発的な仕事は、大抵の場合すぐに対処しなければいけないので、人の手配をして、教育している暇はありません。
また、やっている仕事のリスクが顕在化して、工数が増えてしまい、スケジュールを変更できない場合、短期で対応する必要があります。この場合は、その業務に精通している人に対応してもらうのが、良いと考えられます。
残業時間はこのように捉えておくと、突発的な仕事もなく、順調に仕事が進んでいれば、残業は発生しないはずです。
にもかかわらず、残業している場合は、単なる惰性です。
いつもこのくらい残業しているから、今帰るのは早すぎるので、あの業務をやっておこうとか、
今までやりたいと思っていたが、着手出来なくて、やっと余裕ができたのでやろうとか。
これらは惰性です。
スケジュール通り進んでいるのなら、残業してまで前倒しする必要はありません。
今までやりたいと思っていて、出来てないので有れば、今後もやらなくてOKです。
惰性は自力で直せるか?
直せる人なら、残業をしていないはずなので、残業しているということは、自分でどうにかできないのでしょうね。
自発的な残業は止めさせる必要があります。