2.　投資って、そんなにリスキーなの？

さて、投資は本当にリスキーなのでしょうか？
私の出した答えは、「 YES でも NO でもある！」です。

投資と消費、どちらがリスク？

投資という言葉の対義語をここでは、消費としてみます。では、消費はリスキーですか？ 答えは、「 YES でも NO でもある！」です。これも先ほどの答えと同じですよね？ 何も考えずに消費し続けたり、無理に大きな買い物をすると、待っているのは破産です。
 
では、あなたにとって「 投資 」 と 「 消費 」どちらの方が身近でしょうか？多くの方は「 消費 」の方が身近なのではないかと思います。衣食住、生きていればお金はかかりますので、誰もが消費をするのは当たり前ですよね。

私が投資をするようになって気づいたことは、「 投資 」も「 消費 」も同じようにリスクがあるのであれば、バランスを取っていくことが望ましいことのように思えてきたのです。

身近な例で考える「 消費 」と「 投資 」

たとえば、私はコスメや洋服が大好きなので、よく買い物（ 消費 ）をします。これを、「 消費 」と「 投資 」に置き換えて、それぞれ考えてみたいと思います。
 
消費の場合：
1個　1500円のコスメを見つけました。
「これ、良さそう！」　はい、購入！（ 消費行動 / -1500円 ）
コスメの寿命は、開封後1年くらいのものが多いです。
 
投資の場合：
1株　1500円の化粧品メーカーの株を見つけました。
「この会社の商品好きなんだよね！」はい、購入！（ 投資行動 / -1500円 ）
この株には1株あたり50円のおまけがついていました。このおまけは、配当金というもので、会社の調子が良ければ、毎年プレゼントしてくれるそうです。
 
これが、私が実感している「 消費 」と「 投資 」の違いです。どちらも私の手元からなくなったのは 1500 円です。コスメは、私と相性が良ければ、毎日私の顔を彩り気分を上げてくれますが、似合わなかったり肌荒れしてしまえば、使わずにゴミになってしまいます。

相性が良ければ、私の気分を上げ彩ってくれたので「 自己投資 」とも言えますが、冷静に考えると購入したコスメ自体の価値が購入時よりも上がることはほぼなく、そのコスメはお金を生み出してくれるともありません。また、消費期限が過ぎ使えなくなってしまえば、何も残りません。5 年後にはそのコスメを使っていたことを忘れている可能性すらあります。

しかし、同じ 1500 円で初めて株を買ったとすると、それだけで「 投資家 」の仲間入りです。株式投資は会社を応援している行為なので、この会社は期待に応えて今後もっとよいコスメを生み出してくれるかもしれません。また、この 1500 円が、毎年 50 円を生んでくれる可能性もありますし、1500 円（ 株価 ）が、上がる可能性もあります。もちろん、少なくなる可能性もありますし、配当が少なくなる可能性もありますが コスメを買っていた場合と同じ 1500 円 と考えると、その価値や差は歴然ではないでしょうか？ 

一時的な喜びと持続的な価値

コスメの購入も もちろん悪いことではありません。お顔と人生に彩りを与えてくれます。楽しく生きていくためには必要なことです。しかし、それは一時的なものです。

対する化粧品メーカーの株への投資は持続的な価値となり、実質「 お金生み出しシステム （不労所得）」を実装したことになります。これが「 株式投資 」の旨味です。

しかし、人間は目先の幸福に飛びつく生き物です。それは現在や近い未来の方が「 確実性 」が高いからです。行動経済学では「 不確実性 」のもとでは（ 未来がどうなるか、確実な予測ができない状態では ） 必ずしも合理的な判断を下せるとは限らないと言われています。

行き過ぎた例ではありますが、わかりやすいのが、ギャンブラーや喫煙、暴飲暴食、買い物依存などを繰り返す人は、現在の一時的な喜びに過度に重きを置いてしまうため、未来をおろそかにしているものと考えられており、その傾向が強い人ほど、未来に備えることができないと言われています。たしかに未来の資産であったり健康を蝕んでいますよね。

まとめ

・「投資」も「消費」もリスクはある。
・　人間は未来について合理的な判断を下せるとは限らない。
・　未来を考えない人ほど一時的な快楽を求める傾向にある

これまで消費しかしてこなかったとしても、現在と未来は、あなたの行動次第で変えることができます。「投資」をする未来も悪くはないと思いませんか？私は 投資をしている現在はとても快適ですし、15年前に始めたとはいえ、「もっと早くからやっていれば良かった」と常々思います。

*投資は自己責任でお願いします