恋が始まる時 第2話 片想いに期限はあるの? パンちゃんとのコラボ作品
出逢ってから2年が経った今も僕は、歩未さんに片想いのままだ。
クリスマスに一緒にライブを観に行ったり、ふたりでお花見に行って、浴衣を着て花火を見に行ったりしても…
ガチで告白しても、歩未さんは本気にしてくれなくて僕の片想いは一向に実る様子がないのだ。
何でなんだろ??
僕は本気で歩未さんが好きなのに…
出逢い以来、望の生活態度や学生生活について毎週レポートを送っているし、月に1、2回は食事に行ったり、望についての報告会がてらデートしてるんだけどなぁ。
僕って…
歩未さんにとって都合のいい男なのかな?
誘ったら来てくれる安全な男だと思われているんだろうか?
たまには、僕だって男なんだよ?ってとこを見せた方がいいのかな?
困った…
望に相談してみるか!
でもなぁ…
望に面白がられるのも悔しいよな…
歩未さんに直接聞こう!!
駆け引きとか苦手だから、本人にストレートに聞いてやる!
思い立ったら吉日でしょ?
メッセージ送ろ。
今日仕事終わって時間空いてたら僕に5分ください。
これでよし!
さぁ…
テンション上げる為にスクワット100回いっとく?
その後、僕は歩未さんからの今日は残業で遅くなるから週末にして欲しいんだけど大丈夫?
急用なら電話してくれる?という返信に気づく事なく…
スクワットと腕立て伏せと腹筋を何セットも繰り返した後、ランニングに出かけるのだった。
こんな風に、直ぐに自分の世界に入ってしまうのも、歩未さんに付き合ってもらえない原因なのかも?
もっと、周りを見ないとダメよ?って歩未さんに注意されそう。
祥君…付き合う以前の問題なんだけどってため息つかれそうだし…
歩未さんが、認めてくれるような男になるにはどうしたらいいんだろうなぁ。
悩みながら走る僕の頭の中身は何も成長しないけど、筋肉は日々成長している。
僕の片想いが実る日が来る事を願いながら筋トレに励む日々は続いてく。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?