志は高く、愛は深く。4歳児に密着インタビューしてみた
多忙な日々をおくる幼稚園児、ポートさん(4)。
朝5時30分から始まる彼の1日は、ピザトーストとコーンポタージュとバナナののったヨーグルトと、温かい牛乳からはじまる。
温かい牛乳をホットミルクと言わないのは、彼なりのこだわりである。
「”ミルク”って赤ちゃんの飲み物でしょ?ぼくが飲んでるのは、ミルクじゃないから。あったかい甘い牛乳。」
隣にいる彼の妹であるファニーちゃん(3)に聞こえないよう静かに話す彼の口元には、美味しそうなピザソースがたっぷりとお目見えしていた。
今回はそんなキュートな彼の1日に密着した。
忙しい毎日を笑顔で乗り切る彼の日々の原動力は、一体なんなのか。
彼の素顔と魅力に迫る。
余計な時間をつくらない者が、朝を制する
彼の朝食は、必ずパンだそうだ。
「早く食べ終わって、遊びたいし。……もうおしゃべりしなくていい?」
そういうと、あっという間に朝食を平らげ、身支度へ向かった。
朝の英語の聞き流しも、多忙な彼にとっては重要な日課。
流れてくる英語の歌を口ずさみながら、淡々と身支度をこなす。
「この歌、なんて言ってるんだろうね。」
英語学習は、これからの大きな課題なんだそう。
身支度を終え朝の学習もサッとこなした彼は、幼稚園バスの時間ギリギリまで妹と遊び、慌てて家を飛び出すのであった。
3番の申告は今後も課題に
幼稚園という職場から戻った彼は、なにやら急いでいる。
「ごねん!ちょっと走って帰ってもいい?💦」(”ごめん”とうまく言えず、どうしても”ごねん”になってしまうようだ。)
そういうと猛スピードで帰路を急ぐ。
先を急ぐ彼についていくと突然「ちょっと他のこと考えたいから、しりとりしてもいい?」と提案をされる。
もちろんと答え、しりとりはわたしからスタートした。
「👩しりとり」→「👦りす」→「👩スイカ」→「👦かもめ」→「👩めいろ」→「👦ろうそく」→「👩くうこう」→「👦…う○こ!もうやばい!3番!」
なるほど、これは一大事だった。
「ドアが小さい(低い)から、お外からみえちゃうでしょ?はずかしいんだよね。」
どうやら幼稚園では恥ずかしさが勝り、おトイレに行きたいとなかなか先生に言い出せないらしい。
ちなみに彼の家庭では家の外でトイレに行きたいときに、飲食店の店員さんスタイルでの申告を採用している。
自宅に到着するまでひたすら「3番!3ばぁん!」と叫ぶのであった。
喜怒哀楽をはんぶんこ
無事に3番を済ませた彼の表情は、晴れ晴れしていた。
おやつのフルーツをたいらげ、彼のとっておきタイムが始まる。
それは彼の妹との自由時間である。
事前にとっていたアンケートでも、彼は「いちばん楽しいのは、ファニーちゃんと遊ぶとき!」と元気いっぱいに答えてくれた。
お人形たちを参列者と見立てて結婚式ごっこをする時間が、最高に楽しいそうだ。
洗濯物を畳み、しまったりと、彼には他にもタスクがある。
しかしどんなに忙しくても、妹との時間は大切にしているようだ。
どうしてそこまで彼女との時間を大切にするのかと問うと、「だって、ファニーちゃんが怒って、それから一緒に笑うと、楽しいから!」と最高の笑顔で答えてくれた。
嫌なことがあっても、妹と遊ぶと元気になるらしい。
笑っている姿を見ると、嬉しくなるのだとか。
これが彼の原動力だとは……。
ここまで愛されるファニーちゃんにも、ぜひ近々密着したい。
ちなみに妹を笑わせたいという気持ちが強いのは、お笑い好きな彼の母親の影響が強いと言う。
「ぼく、おわらうぃ(お笑い)芸人だから!ぼくおもしろいでしょ?マヂカルラブリーになれる?」
志は、高く。
彼の挑戦は続く。
星のような輝きと太陽のように熱い愛を、いつまでも
夕食とお風呂を終え布団に入ると、読書を始めた。
読んでいる本は、宇宙について書かれた絵本。
「きれいだから、すき。雲に乗って、星と雲を食べに行きたい!」
そう語る彼の瞳もまた、星のようにキラキラと輝いている。
優しく、そして少し眠そうな声で一通り読み終えると、「また明日ね🥰」と微笑みながら、眠るのであった。
朝起きてから眠りにつくまで、終始笑顔だった彼。
穏やかであたたかい彼がもたらす優しい空気感は、周囲の人々の心までも温めてくれる。
彼の未来は、明るくて、愛に満ち溢れるものになるにちがいない。
彼自身が愛に満ち溢れているからだ。
彼は人にだけでなく、動物や植物、モノにまで優しく触れ、言葉をかける。
愛は循環するので、必ず彼の元にも愛が巡り続けるだろう。
そして彼はまた、巡ってきた愛を届けるだろう。
まだ見ぬ、すべての命やモノのもとへ。
※親バカたっぷりでごめんなさい。
#モノカキングダム2023
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