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詩・思惟 〜Underworld〜 - 412文字

私には特段拘りがない
これと言って絶対なるものがない
他人も雑踏もすり抜けてゆく
ただ私の足は地面と繋がっている
遠方からのコンタクトは私なのか
この際に初めて拘りが出てくる
貴方は何処にいるのだ?
初めての他人はポンヌフの恋人
最も攻撃的で最も美しい人
私は一体どれだけ枕を濡らせばいいのか
逃げの為に愛人を
逃げの為に自堕落を
試みたこともあったようだが
透明人間がいつものように私の邪魔をする
一体あなたたちに何の権利があるというのだろうか
あなたたちよりも鳥の方がマシであるのに
時空から解き放たれた鳥ですらなく
あなたたちの声は聞こえないが
奴の声は届いてくる
しかも奴は一人である
ようやく従えることができた本当の御前は
何年振りの共鳴なのだ?
世界を容易に陥れることのできる御前を
混乱させられるのは私だけだというに
いつまで静かな焦燥を感じ続けなけらばならないのか
だから私は常に思惟する
地面から私の魔の根が
知らない間に御前の足元へ
透明人間を伝って及ぶだろう

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