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仕事を考えるドライブ

彼とのドライブの中、気づいた。
車の中でこうやって1人で頭の中をぐるんぐるん回して考える時間、しばらく無かったなと。

それがいいのか悪いのか、分からない。
でもたぶん良かったんじゃないかと今の時点では思う。

いま、私は悩むと言うより心も頭もいっぱいいっぱい。仕事が多すぎる。内容が重すぎるとか、難しすぎるとか、やりたくないとかではない。ただ多すぎる。

内容は大丈夫でも量が多いということは、それだけ時間を捻出しなければならないということ。ただいくらやっても終わらない。毎日2時間延長して、1日10時間働いても終わらない。そして、その分の残業代は無い。

その事実が少しずつ私を苦しめてきた。時々転職サイトを見ては「ここはちがう、やっぱり今のところしかない」と再確認して、仕事に戻る。

分かっててはじめたものの、やっぱり懸念点は苦しむ元になるんだと実感している。せめて、残業代が出るのなら、頑張った分が分かりやすく見えるので満足できる。でもそれは私の自己満であって、仕事として求められているものではないから、仕方ないんだと諦める。

あと1ヶ月、あと2ヶ月…続けたら変わるのだろうか。それを毎日考えながら行く。今日までの約4ヶ月で変わったのだから、2ヶ月も経てば何かは分かるのだろう。でも、ただ単純に量が多いことに追い詰められることは、どうしようも無いんじゃないかとも思う。

ただときどき、その苦しさにひっそりと泣くようになった。夜寝る前、1人きりの時間。ただ少しそうするだけで、気持ちの沈みは少しは晴れるのだから、涙は人間にはやはり必要なんだと思う。

そうして今、日が沈む中走る車の中でも少しだけ、零した。明日が来ることが少しだけ嫌だった。1日8時間に加え、追加で2時間も仕事をしないといけないことが嫌だと思った。

仕事のやりにくさとプレッシャーと、まだまだ何をやるにも調べて、段取りとってとすることも、地図もないジャングルの中を、枝や草や木を掻き分けながらなんとか進むようにしか進めないことが辛くて、一歩の重みが大きすぎて、ただ前に進むのが嫌になる時が増えた。

どんなに嫌と言っても朝は来る。
起きてしまえば、靴を履いてしまえば、
私はまた仕事に行く。

このタイミングで年末年始が来てよかった。心からほっとしている。最終日は仕事をしないから、月火水木の辛抱だ。ここで全部、片付ける。

ドライブの中で1人の時間に入ることは、たぶん良くないんだとこの時思った。冬の夜は苦しくて、まだ私は苦手だ。暗いのって良くないんだろうな。

あとちょっと、ちょっとだけ。
1年の終わり、モヤモヤしないように、とりあえず全部終わらせよう。


12月終わりのひとりごと。

#熟成下書き

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葵月みず
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