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働く場所、頑張る場所を決めました。

以前、私は正社員ではなく“準正社員”という立場にいるお話をしました。

8月に入社して、最初の3ヶ月は研修期間。そして更に3ヶ月は試用期間。お給料も最低賃金ギリギリかつ、裁量性で残業代という概念が無いので、なんなら最低賃金なんて届かない。研修期間には達成しなければならない項目がいくつかと、プラスで本を読まないといけない。

最低賃金ギリギリなんてやってられない!
と思いつつ、その後のことや組織感、価値観や業務内容を見た時に、ここまでマッチする企業さんは見つけられず、「やってられない!」と幾度も思いながら、研修・試用期間を短くしてやるぞと、項目達成に燃えながら仕事した。忙しい中で本も読んだ。

その間にも、半月先に入った中途くんは1ヶ月半で辞め、先に派遣から正社員になった人も体調不良から来なくなり離脱。ほぼ経営陣と私だけの人数になってしまった。


社内の状況とわたしの頑張りの両方があってだと思う。3ヶ月目を迎える頃、面談があった。私の習得が想定よりもかなり早いペースできていること、メンタルや体調などの不安について改めて聞かれ、会社の今後の方針についてもお話があった。そのうえで、正社員になる時期を3ヶ月早めると言われた。

やった…

想定では6ヶ月あった研修・試用期間を半分の3ヶ月に縮められた。やっとこの11月16日から晴れて正社員となり、仕事を続けることになった。

これが決まったのが金曜日のこと。まず母に電話した。「おめでとう」と何度も言われ、いつものだらっとした近況とどうでもいい話をして電話を追え、彼くんとの待ち合わせに向かった。華金のその日は久しぶりに居酒屋さんを予約して、楽しみにしていた。

私もほっとしたのだろう。
彼くんに話して、やっぱり喜んでもらえて、2人でたくさん飲んで食べた。

3ヶ月の間、毎日不安だった。

また泣きながら仕事に行く日が来るかもしれない
やっぱり仕事を続けられないかもしれない
今日こそやばいかもしれない
立て続けに起こるハプニングと、大量のタスクに追われ、どきどきしながら仕事に行った。

それでも3ヶ月、やっとの思いだけれど続いた。
やだな…なんて思う日でも仕事場にちゃんと足が向かうことに驚く。なんだぁ、私ちゃんと仕事できるんだ!って安心感を、不安と戦いながらも少しずつ積み上げる日々だった。

できるところまでがんばろう

今思うのはこれだけ。どんなに好きなことでも、辛いことが来る日があることを知っている。いつか辛くなる日は絶対に来る。これだけは絶対だ。だってそれが人生なのだから、しょうがない。

それでも、この会社でのこの仕事は、わたしの夢に繋がっているという感触がある。それに毎日泣きながら仕事場に行かなくて良い。

頑張ろう!と意気込みすぎると辛くなることを知った。だからできることを、できる限りやるだけなんだ。それに、会社にはほぼ経営陣と私しか居ないような状況だ。この業界でこの会社で10年以上働いてきた人達がいるのだ。困ったら聞けばいい。10年以上とたった3ヶ月の私。一生縮まらない10数年、もしかしたらもっと長くて大きい壁は破れるわけないのだから、頼ればいいのだ。


できるところまでがんばろう。
続くところまで続けよう。

「辛くなり過ぎないくらいには努力し…」まで打って、努力という単語は私を追い詰めるかもしれないと消した。

だからまぁ、辛くなり過ぎないくらいで、できるだけやる。

こんな思いくらいが、きっと私にはちょうどいい。

続くところまで、この業界、この会社で頑張ることになりました。

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葵月みず
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