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私を美容室へ向かわせたもの


趣味は、本を読むこと。
「読書好き」というと、なんだか、読書ガチ勢っぽく聞こえそうなので、いつも、趣味を聞かれたときは、「本読むの好きなんです〜」とぬるっと答えるようにしています。

小説はもちろん、
専門書、自己啓発本、詩集、エッセイ、ルポ等なんでも読みます。

20代前半のころ、松浦弥太郎さんの著書にハマってたくさん読んでいた時期がありました。
そして、いつだって弥太郎さんは私の理想の大人像です。

しばらく離れていたのですが、
この前たまたま図書館に行ったら、入口のピックアップコーナーに、『今日もごきげんよう』(松浦弥太郎著)が置いてあって、借りてきました。

日々働いて、家事をして、暑さに疲弊して、
そんな日々に忙殺される中で忘れていたことがぎっしり詰まった一冊でした。

弥太郎さんのお父さまは、毎週日曜日に必ず床屋さんに行って、髪をととのえていたそうです。月曜日から始まる新たな1週間のために身だしなみをととのえていたそうです。弥太郎さんにも、髪は、伸びたと思ってから切るんじゃ遅いんだということをよくおっしゃっていたそうです。

2週間前くらいから、髪伸びたなぁと思っていたものの、伸び切って傷んだ髪を見て見ぬふりをしながらやり過ごしていた私はギクッとして、その日のうちに、いつもの美容室を予約した、というわけです。

疲れている、眠い、がんばれない、
そういうときもあるけれど、ほんの一息がんばって、ていねいな暮らしを取り戻そう。健やかな身体と健やかな心で、穏やかな日々を重ねたい。

弥太郎さんの言葉は、あの頃も、日々の営みを見直すきっかけになってくれていたな。
そして、必要なときに必要なことばが舞い降りてくる。本を読むことは、そんな出会いを能動的に掴みにいくことなのかもしれない。
と、本を読むことの愉しさも再確認しました。

いつまで続くかわからないし、
さすがに毎週美容室に行くことはできないけれど、まずは毎月、美容室に行くこと。ちゃんと髪をドライヤーで乾かすこと。ヘアオイルをつけること。仕事にもきちんと髪をととのえてから行くこと(帽子をかぶってごまかさない)

そんなことから変えていこう。
そして、どこかで躓いてそれが続けられなくなった時は、弥太郎さんの紡ぐ言葉に助けを求めよう。

そんなこんなで、
失恋したわけではないけれど、
伸びたらすぐに気になるように
嫌いなドライヤーが楽になるように、
髪をバッサリ切りました。

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