199「詩」聖夜
要らないものはぜんぶ捨てよう
ひとりひとりの違いを
そのままに大切に受け止めよう
比べたり羨んだり妬んだりすることから
遠く離れていよう
遠く離れてどんなに小さくても
ひとりひとりの良いモノに気付ける目を
開いていよう
どんなに小さくても
違った声を聞き取れるように耳を
澄ましていよう
どんな小さな悲しみにも
気持ちを共に出来るように心を
柔らかくしていよう
自分が透明になって
消えてなくなるほどに
要らないものを捨てよう
見えなくなって
優しい心だけになって
もう会えない大切な人たちの声を聞こう
聖夜
降り頻る星を集めて
両腕に溜めよう
大丈夫
そのままで生きていていいんだよ
語りかけるように
両腕の中で星の言葉が溢れるのに
注意深く気づいていよう