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「全国最中図鑑」73 関あじ・関さば最中(大分県大分市)
瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道の佐賀関で、一本釣りにより獲れるマアジ、マサバのことを「関あじ」「関さば」と呼ぶ。よく肥えているがきゅっとした身で、ぷりぷりとした食感ととろけるような味わいが身上。味も姿も別格で、高級魚として重宝されている。関あじは7月〜8月、関さばは12月〜3月が旬だ。
その、大分県が全国に誇る関あじ関さばを最中に仕立てたのが、佐賀関で明治39年に創業した老舗「高橋水月堂」。「佐賀関ブランドとして、関あじ関さばの名を広めたい」という地域を挙げてのピーアール活動の一環で、およそ30年前に誕生した。関さばの中身は羽二重餅の「子餅」入り粒あん、ちょっと小ぶりの関あじにはこしあんが入っている。なめらかで口当たりの良い皮と、甘さ控えめでさらりとした上生菓子のような上品な味が特徴。あっさりしていて食べ飽きない味だ。
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高橋水月堂
大分県大分市佐賀関3332-2
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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。