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「全国最中図鑑」87 丹頭(あけ)の鶴 (北海道釧路市)

丹頂鶴たんちょうづるが羽を広げた美しい姿をモチーフにした釧路ならではのもなか。名前は阿寒神社の先代の宮司さんが付けてくれたそうだ。中には甘さ控えめの上品な味のつぶあんと求肥の餅が入っている。大きめなのでけっこう食べ応えはあるが、後味がさっぱりしていて胃にもたれない。
特別記念物の丹頂は、明治期に食用として乱獲され、一度は絶滅したと思われた。長年の間「幻の鶴」といわれていたが、1924年に釧路湿原で再発見された。1935年に特別天然記念物に指定され、餌付けや禁猟などの手厚い保護により、1952年には北海道での生息数はわずか33羽だったのが徐々に増え、2021年には1516羽と過去最多の数になった。
丹頂は渡り鳥ではなく、春から夏にかけては釧路湿原の奥地に生息し、湿原で産卵や子育てを行い、秋から冬にかけて人里に姿を現す。白と黒と赤のクッキリとした清々しい姿は、日本のシンボルでもある。

阿寒菓子処 松屋
釧路市阿寒町中央4-3-1



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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。


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