98:嗚呼、忌まわしき日記よ
どうも私はこの類の書き物、
「日記」が続かない。
仕事を辞めて一週間。会社に入ってから使う予定だった、メモ帳を代わりに、日記を書くことにした。
自慢ではないが、私はこの日記を続けられた試しがない。
今までで3回も失敗している。
1回目は専用の日記帳。
連絡帳をよく忘れる子供だった私に、追加でもう一個デイリーをつけるのはしんどかった。二日かいて引き出しの奥に。
2回目は手帳。
結局書くことがない部分にせっかくだから日記を書いてみようと試みた。しかし、あまり見ないそのページをみる習慣はつかなかった。
新聞のA7サイズにも満たないコラムなんかは読むタイプだが、いつの間にか掲載されなくなっても、3年後とかに気が付く始末だ。
私の連載も三日で終了。
3回目はまっさらなノート。
前回の教訓から「ルール」をつけた。
それは、毎日3行書くこと。順番に、
・今日起きたこと
・その日感じたこと
・今日の格言
なるほど、コラム企画らしくなってきた。
一週間で打ち切り。
そして今宵、4回目となる連載がスタートした。
ルールはなし。毎日連載でもない。これは先代から学んだ結果だ。
人はそこに義務が発生すると、面白みがなくなる。毎回違う文字、情景、状況を書き続けるのは難しい。
でも、自分の中身をさらけ出して心を整える。続かないという状況すら愛おしい白紙の日記を今日も描き続けたい。
日にちも文字数も語尾も決まらないこの4度目の正直は、
ついに文章を書くことの最先端に到達したと言っていい。
あ、またいい言葉が浮かんだ。情緒ある世界が目に浮かんでいる。
この単行本を仕上げよう。「ハン●ーハンター」が完結するまで。