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悶太
2019年8月27日 12:32
湯気が頬を濡らすスープを、一口含んだ時だった。 舌に張り巡らされた味覚神経は、その雷鼓をけたたましく鳴り響かせ、大気を切り裂くように脳神経へと伝達させた。 その衝撃は、コーラにメントスを入れた時の様に多大な唾液を分泌させ、口いっぱいに広がった香りは鼻腔を擽り、溜息すら吐かせてしまった。 その衝撃を、俺は一言で済ませた。「なんだこれ……美味すぎる!?」「そうでしょう、そうでしょう」 さ