『裸の聖書』28. 神の栄光とその他の空飛ぶマシーン -1
こんにちは、もんぱちです❣
情報戦争につき、必要な情報をできる限りお届けするため『裸の聖書』を翻訳して拡散しています。
魔法の絨毯に乗って上空から見るパノラマはきっと素晴らしいはず。
けれど、それはわたしたちの信念さえも揺るがす可能性がある。
「神の栄光」は岩陰に隠れて背後から見なければ死んでしまう?
適切な服装を着用し、うっかり触れてもいけない「契約の箱」?
前回の記事はこちら↓↓↓
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神の栄光とその他の空飛ぶマシーン -1
わたしたちにできることは、マウロ・ビグリーノが乗せてくれる魔法の絨毯にしっかりとしがみつくことだけだ。
無謀?狂ってる?正氣じゃない?
多くの権威あるユダヤ教釈義学者はそう考えていない。2016年に彼と一緒に彼の翻訳を検証することに同意した、同じく権威ある神学者たちもそう考えなかった。
結果?旧約聖書の文字通りの解釈に基づく彼の演繹的体系を損なうものは何もなかった。
『もし神に確信があるならば、神は存在しないだろう』とカトリック神学者エルミス・セガッティは哲学的に述べる。
著名なヴァルド派の聖書学者、ダニエレ・ガローネはさらに明快だ。もしわたしたちがそう望むなら、結局のところ、神の言葉はこれらのページに響いていると考えることができる、と彼は言う。
しかし、どうしてそうなるのか?聖書はモーセを通して神から直接霊感を受けたものだと、何世紀にもわたって伝統が語ってきたのではないのか?
まったく違う。
『基本的に、もしもわたしたちが本当にそう望むのなら』、せいぜいわたしたちは『共鳴した言葉』を思い浮かべることができるだけだ。
そして、わたしたちはそれを望んでいるのだろうか?
答えは、おそらくその『もしも』にある。まず、まっさらな状態で考えるんだ。
自由に好きなことを考え、誰かに何かを押し付けることのない、まっさらな状態だ。特に、テキストを厳密に検証した結果、(繰り返すが、『もしわたしたちが本当にそう望むのなら』)あの言い表せない言葉がまだ響いていると考えることができるのであれば。
わたしたちは、現代の言葉と過去のヘブライ語の詩句の両方の翼に乗って飛ぶことになる。これにはどんな効果があるのだろうか?
その問いに答えられる人がいるとすれば、それはビグリーノだ。彼は人生のある時点で、自分がまさにその魔法の絨毯の上にいるのだと氣づいた最初の人物なのだ。
読めば読むほど、彼は飛ぶことになった。次から次へと発見があった。
「わたしがしてきたことはそれだけだ。聖書から読み取れることを報告する。そして、はっきりさせておきたいのは、わたしの観察結果を良いものとして受け入れるか、投げ捨てるか、誰もがそれをどうしようと自由なんだ。」
10年前から公開されているこの『空の旅』の影響は明らかだ。絨毯の上に腰を下ろせば、上空からパノラマのような景色を見渡すことができる。そしてその光景は、最も深く根ざした信念さえも揺るがす可能性がある。
簡単に言えば、わたしたちは地に足をつけて生きていると思っていたのに、この男がやってきて、そうではないかもしれないと告げるのだ。
二千年にわたる伝統の中で、多くの確信が単なる決まり文句であり、誤解や誤った解釈、重大な見落とし、あるいは悪意ある操作の結果であると判明したのだろうか?
「待って欲しい:わたしは何も『発見』などしていない。聖書を真剣に読んでみるんだ。」
確実に言えることが一つある:旧約聖書には空飛ぶ絨毯は出てこない。
それでも、これらの記録では『空の往来』は非常に激しいようだ。
このことは、出エジプト記に登場するような空飛ぶ存在が繰り返し登場することからも確認できる:カヴォドである。
すべてはモーセから始まる、とビグリーノは言う。
エジプトを去る民のリーダーは、「自分に接触してきたエロヒムに会う必要があると感じた。彼は本当は何者だったのか?」
ちなみに、「モーセは、自分が約束を果たすことができることを確かめたかった。」
そしてそのために、彼の名前について尋ねた後、モーセは具体的な願いを述べた:彼のカヴォドを見たかったのだ。
「このカヴォドは神学的には『栄光』と訳され、神の霊的属性、主の栄光を意味する。」
実際には「重量があり、強力な何かを表す」言葉だと学者は指摘する。
聖書の文脈全体から、「実際、これはヤハウェが移動と戦いの両方に用いた手段であったと理解できる」とビグリーノは付け加える。
言い換えるなら、必要に応じて何らかの航空兵器に姿を変えることができる乗り物だ。
「モーセの物語では、ヤハウェはカヴォドを見たいというモーセの要求に応じることに同意する。この細かい描写が、いわゆる『神の栄光』が常に『神』に付随していたわけではないことをすでに示している。なぜなら、モーセは神を見てもそれを見ることができず、それを見せてくれるように彼に頼まなければならなかったからだ。」
ビグリーノはこの点を強調している。聖書においては、一つの単語が複数の意味を持つという多義性に潜む誤解を払拭するのは文脈そのものなのかもしれない。
「出エジプト記で語られる出来事の実際の事実では、いわゆる聖書の神はモーセに翌日の準備をするように告げる。また、明確な命令も下している:モーセは、山の上を通過する『栄光』の前方部分を見てはならない。モーセは『岩陰に隠れて』栄光を背後から見なければならない。さもなければ死んでしまうであろう。」
興味深いと思わないだろうか?
「『栄光』は『通り過ぎる』何かに対するものであり、そしてそれは致命的なものであるため、正面から観察することはできなかったのだと非常に明確に述べている。しかしもし観察者が岩陰に隠れるならば、彼は生き延びることが可能なのだ。」
このテキストから、もうひとつ恥ずかしい推論が可能だ。「出エジプト記の神は、単純な岩ですら可能な『栄光』の影響を制御することができないようだ。したがって、これが何であれ、非常に物理的なものであり、同時に危険なものであったことは明らかである。」
変則的で孤立した出現?
その逆だ。「この記述は、カヴォドに言及している他の聖書の物語と完全に一致している。例えばエゼキエル書では、『地面から立ち上がり』、カヴォドは『大きな音を立てる』と書かれている。」
言葉自体存在していなかった時代の空飛ぶ乗り物?
それとも、有名な契約の箱(アーク)のような高度な技術装置だろうか?
「聖書を読むと、箱はエネルギーを生成し、凝縮し、保存することができる装置であったという仮説を具体的に立てることができる。」
真面目な話?
「問題の装置は、専門的な訓練を受け、適切な服装をした者でなければ使用できないことを指摘しておこう。」
つまり、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(インディ・ジョーンズ映画の超大作)のように、注意深く扱われるべきものだったというのか?
ビグリーノはいつものように聖書のテキストに忠実だ。
「箱を扱う者は特別な服を着用しなければならず、一種の『ファラデーケージ(電場を遮る空間)』を作っていた。誰かがうっかり箱に触れると、電磁ショックを受けて即死した」と彼は言う。
ところで、2015年末、メッカへのイスラム教徒巡礼者の恐ろしい大虐殺を受けて、奇妙な噂が流れた。それは、イスラム教の聖地の地下にある『ガブリエルの箱舟(アーク)』と呼ばれる奇妙な黄金の箱が不適切に扱われたという仮説だった。
伝統によれば、それはムハンマドに直接与えられたものだ。
数世紀後、『使用説明書』はコンスタンティノープルに渡った。十字軍の時代、巻物は正教会の保管する安全な秘密の場所に置かれ、その後モスクワにたどり着いた。
2015年、シリアでのISISに対するロシア軍の軍事作戦の前夜、サウジ当局がロシアの介入を要請したのはこのためだろうか。キリル総主教が保存していた『説明書』だけが、もし箱舟が暴走しても処理できたはずだ。
その後、ガブリエルの箱舟はクレムリンの特殊部隊によって持ち去られ、最終的には南極のロシアの基地に『埋葬された』という、検証不可能な報道が続いた。
すべては単なる空想なのか?
唯一確実なのは、ロシア国防省から送られた公式通信である。貴重な『イスラムの宗教的遺物』を回収するため、戦艦に護衛された海洋調査船がサウジアラビアのジッダに停泊した。
一見しただけでは、この物語の整合性がわたしたちには理解できないかもしれない。
イスタンブールのモスクから正教会の修道院へ、そして最終的にはモスクワへと、何世紀にもわたって手から手へと受け継がれてきた古代の巻物が、本当にロシアとサウジアラビアを結びつけ、モハメッドの時代にまで遡る謎のエネルギー兵器の『信管を抜く』という(非常に映画的な)ミッションで結束し、南極の氷の下に永遠に埋葬したというのだろうか?
これらの出来事の数日後、この説の支持者たちは、ペンギンに囲まれてポーズをとるキリル総主教に不朽の名声を与える、かなり特殊な写真を嬉々としてインターネット上に流布した。
このような異例な旅の正式な理由?南極大陸の人里離れたロシア軍基地に建てられた小さな教会を祝福し、神聖化するためだ。
ロシア人がサウジアラビア人を狂った奇妙な装置から救ったというこの物語は、単純な宗教的遺物だと誤解されていたが・・・これはすべて、馬鹿げた陰謀論によるちょっとした楽しいお遊びだったのだろうか?
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神の栄光とその他の空飛ぶマシーン -2へ続く**********************************************************
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