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くらしともしもの研究所はじまります

くらしともしもの研究所は、日々のくらしをより豊かにしていければ、もしも自分や家族、友人の身に何かが降りかかってもしなやかに対応できるという発想から生まれた。

東日本大震災以降、ことあるごとにサバめし、避難訓練、ご近所マップづくりといった防災・減災イベントやシンポジウムが開催されてきた。防災、減災のために行政、民間企業、大学、市民が、必死になって取り組んでいることはとても重要だが、時間が経てば、意識は薄れるもの。市民の中で、常日頃からきちんと備蓄品を整えていたり、上記のイベントなどに積極的に参加する人は、どのくらいいるのだろうか?私を含め多くの人は、いつ起こるかわかるかわからない災害に対して自分事として捉えていない。そういったどこか他人事と捉えている人ばかりになれば、自然災害やウィルスなど、もしも何かが起こった時に何も対処ができず被害が拡大してしまう。

一人でも多く当事者意識を持ちながらもしもに対応できるしなやかさを身につけるためには、これまでと同じような防災・減災イベントやシンポジウムのアプローチでは難しい。そういったイベントやシンポジウムに参加する人たちは、すでに高い意識を持って防災・減災に関する取り組みをしている。一方、防災・減災に対して関心度が低い層に対してなにができるか。そこで考えたのがくらしともしもの研究所である。

研究所では、⽇々のくらしを見つめ直し、⼀⼈⼀⼈が知恵と⼯夫で楽しく⽣きるための実験を行う。その成果をSNSやnote、動画、イベントなどを通して生活者へと届ける。こつこつと積み上げたくらしこそが揺るがない軸となる。研究所は、「災害はいつくるかわからないから普段から備えよう」ではなく「日々の暮らしを楽しむものやこと。実はそれがもしもの時に役立つ」という東日本大震災以降の防災・減災活動とは異なるアプローチを取る。くらしが8、もしもが2ぐらいの感覚だ。その方が、災害に対する意識が低い層に関心をもってもらいやすい。

今年度のプロジェクトのキーワードは、「住まい」「食」「本」「キャンプ」「映画」「DIY・工作」などどれもくらしに身近なものばかりだ。特に研究所を中心に行われるのは「住まい」と「食」だが、事業としては最も地味な取り組みだ。最も地味だがくらしとはそういうものなので、違和感はない。コツコツとくらしを積み上げていく。それがやがて自信になり、自分の軸となる。軸となるくらしがあればもしものことがあっても簡単には揺らがない。

研究所は、仙台の住宅地ある築50年の庭付き平屋だ。ここで研究員と呼ばれる人たがくらしに関する研究をしている。日々の活動のようすはSNSで発信している。関心のある人はぜひフォローしていただきたい。

ちなみにロゴデザインは、盛岡の(同)ホームシックデザインに依頼した。事業の意図を汲み取ってもらい、馴染みやすいロゴをデザインしてくれた。

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まだ、書ききれていないことがたくさんあるが、とりあえず研究所の大まかな考え方を記した。今後も思い出したこと、思いついたことを紹介していく。

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