【イベントレポート】monopo session vol.15 PRとは -濱村裕也さん キルタワタルさん-
4月26日(火)にSLOTHにて開催されたmonopo session vol.15の様子をお届けいたします。今回は移り変わりの激しい社会の中で生じた境界に目を向け、社会イシューの狭間に隠れた生活者のインサイトを起点に、境界線を溶かすことで解決に導く、PRデザイン/コミュニケーションを立案されている株式会社thawの濱村裕也さんとスタートアップをはじめとした企業やブランドのアクティビズム設計、ナラティブや哲学の言語化、広報体制・PR活動のデザインなどを手掛けられているキルタワタルさんをお迎えして手法論ではないPRを軸にしたデザイン/発想法についてや、PRの重要性についてなどをお話しいただきました。
monopo session とは
monopo sessionとは、社内外の「SENSEI/SENPAI」をお迎えし、プロジェクトの裏側を深ぼり、プランニングやクリエイティブについて学ぶトークセッションです。
実際のプロジェクトをもとにお話をうかがう関係上、非公開のイベントとさせていただいております。
SENPAIのご紹介
濱村 裕也
2009年に株式会社プラチナムに入社。
業界/領域を問わずPRディレクションに従事。
SNS発達におけるPRのデジタル化に合わせた徹底的な生活者アングルでブランド価値向上とマーケティングに直結する本質的なPR活動に向き合う。
2021年4月に株式会社thawを設立。
移り変わりの激しい社会の中で生じた境界に目を向け、社会イシューの狭間に隠れた生活者のインサイトを起点に、境界線を溶かすことで解決に導く、PRデザイン/コミュニケーションを立案。
キルタワタル
イベントプロデュース会社, 外資系PR会社を経て、McCANN World Group の Momentum に入社。TVCMからSNSまで メディアを横断したブランドストーリーの設計や広告プロモーション、ブランドキャンペーンなどのクリエイティブディレクションを担当。 2021年に独立、合同会社culを設立。また京都を拠点に、well-being 社会における嗜好品のアップデートを理念としたアートコレクティブ 「Ochill」を主催。iPad専門クリエイティブスクール「iPadmate kids」を運営する olio Inc. 取締役など。スタートアップをはじめ企業や ブランドの存在意義やコンセプトの言語化、PR視点での事業戦略設計、広報活動のデザインなどを主に担当。PRSJ認定 PRプランナー。
モデレーターのご紹介
宮川 涼 Creative Director/Engineer
ブランドとユーザーをつなぐコミュニケーションの企画から、Web サイトやインタラクティブコンテンツ、映像、OOH などのクラフト、世の中にどう広げるかまで、横断的にディレクション・制作を担当。
漫画・映画・音楽・テレビ・ラジオがめちゃくちゃ好き。
Introduction
まずはイントロダクションとしてお二人のPR遍歴と過去事例のご紹介からスタート。お二人の経歴の変遷から、その当時の流行りを通じて現在にいたるまでのPRの流れを振り返りました。過去事例についてはコンフィデンシャルな内容がいっぱいなので本レポートでは具体的なお話ができないのがとても残念なのですが、のっけからバシバシとツッコミや質問がはいり案件の裏側を根掘り葉掘りする展開に。どんなブリーフだったのか、どんなところに気を使ったのか、B案はどんなものだったのかなど、普段なら絶対に聞くことができない裏話のオンパレード。あまりにも盛り上がったため30分で想定していたこのパートが倍の1時間になってしまいました。
Q&A -PR企画を発想する上で、日頃からどのようなところにアンテナをはっているのか/情報収集をしているのか-
小休止を挟んでからはパネルディスカッションの予定でしたが、Q&Aを先に行うことに。
事前にいただいていた質問は4問あったのですが、その中の1つを今回はご紹介いたします。「PR企画を発想する上で、日頃からどのようなところにアンテナをはっているのか/情報収集をしているのかなどをお伺いしたいです。」という質問に対してのお二人の共通した答えは「炎上しているもの」。人々の興味関心が集まっているからこそ炎上するのであって、炎上しているものこそ答えがあるということでした。また具体的な情報収集方法としては「LINE」のメディア系の公式アカウントをすべて登録すると同じトピックでも媒体によって取り上げ方の違いなどがわかりやすく重宝するとのことでした。みなさん登録してみてくださいね。
パネルディスカッション -マスキャンペーンにおいてどう社会と接続していくのか-
ここまで大変盛り上がった関係でパネルディスカッションに入った段階で残り時間がわずかに。その中で選んだパネルが「マスキャンペーンにおいてどう社会と接続していくのか」だったのですが「そもそもマスキャンペーンなのに社会と接続しないといけない状態になっているのがヤバい」というお答えが。もはや企画の段階からPR的な発想、視点をとりいれていかないといけないのが現在の風潮なのではないかというところに落ち着きました。
最後に -PR的な思考/発想法をインストールするには-
今回のイベントでは現在のPRの定義や担っているものの領域が広くなっており、クリエーティブとより密接な関係になってきているので、PRパーソン以外にもPR的な思考/発想法を取り入れることが重要になってきていることをヒシヒシと感じる本イベントでした。そんな中でどのようにしてインストールすればいいかという最後の問いに対しては「企画の段階でPR会社を呼んでみるのはいいのではないか」というお答えがありました。ということなのでPR思考/発想法を取り入れたい方は是非濱村さんとキルタさんに相談してみてください。
会場のご紹介 -SLOTH-
今回も渋谷にある"COWORKING SALON"SLOTHさんを会場として利用させていただきました。
共に仕事をするだけの場所ではなく、談話をすることによってそれぞれの感性を増幅させることができる場所として位置付けられてるSLOTHさんは、オープンなスペース、選び抜かれた本が並ぶライブラリーコーナー、素敵なBARコーナーなどお仕事するだけに使うにはもったいないCOWORKING SALONです。
今回も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでのイベントとなりましたが、状況が落ち着いたら有観客でのイベントに移行していきたいと思います。
皆様とSLOTHの素敵なBARコーナーで乾杯できることを夢見て当企画を続けていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします!
monopo sessionは毎月開催を予定しており、詳細はTwitter、FBにてお届けいたしますのでフォローしていただけますと幸いです!
撮影:馬場雄介 Beyond the Lenz (https://www.instagram.com/yusukebaba)
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