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肩書きは「パーティー料理研究家」。monopoのアートディレクターはなぜ会社で魚をさばくのか
いままでnoteやSNSなどで、さまざまなmonopoの社内イベントを紹介してきましたが、monopoの行事のなかでは「一緒にごはんを食べる」という機会が数多くあります。
たとえば新しいメンバーの初日にみんなで一緒に食べる「ウェルカムランチ」、毎月の招待制オフィスパーティー「monopo night」、月一の「締め会」、そして「monopo Global Summit」など、社員やインターン同士の交流にはいわゆる「同じ釜のメシ」が欠かせません。
そんな「食事」を通じた社内のカルチャーに一役買っている社員が横山貴幸(よこやま たかゆき)こと、よこやん。
彼の仕事上のプロフィールはアートディレクターで、最近は現代美術家として個展の開催を行うなど、制作実績も多数あるベテラン社員です。
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横山貴幸:
アートディレクター
2015年入社。TOYOTA、HONDA、YAMAHA、Hoshino Resorts、adidas、Shiseido、JALなどのデザイン、アートディレクションを多数担当
アーティストアカウント
https://www.instagram.com/sozoro_collection/
https://sozoro-collection.com/
そんな彼は会社のイベントではもう一つの才能を発揮。「パーティー料理研究家」を名乗り、大量の食材を持って出社します。
時にアボカド20個(!)や5キロ以上あるブロック肉、ビザ生地、お頭つきの伊勢エビや市場で仕入れた海鮮、世界各国の珍しい食材などなど……を持ってオフィスに出社し、オフィスのキッチンを使って調理を開始します。
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アートディレクターらしく盛り付けやテーブルのセッティングにもこだわり、社内外の人に振る舞います。
通常の業務も抱えながら、ここまで情熱を持って会社で料理をする理由、そして始めたきっかけは一体何なのでしょうか。
彼に聞いてみたところ、この異次元の「会社メシ」へのこだわりのなかに、さまざまな社員コミュニケーションのヒントが詰まっている(!?)ことがわかりました。
社内のほっこりするエピソードや、社内シェフの知られざる喜怒哀楽とともにお届けします。
「よこやんメシを食べるために風邪を治してきました!」
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ー 会社で料理しようと思ったきっかけはなんですか?
横山:私が入社する以前からmonopoには外のお店からランチを注文し、みんなで食べる「給食」という制度があったんですよね。
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さらに、「monopo night」という社外のクライアントやパートナーを呼んで行うパーティーの中でみんなで料理を食べるカルチャーがありました。でも、だんだんお店で注文した食事を食べるだけではみんな飽きてきていて……。
パーティーのメニューにしてもデリバリーのピザだったり、助六寿司だったりとか、パターン化してきてしまっていました(笑)。
私自身、もともと家に人を呼んで食事を振る舞うのが好きだったので、もう少しだけ楽しかったり美味しかったり、盛り上がるものが作れそうだと思い、パーティーのメニューやランチでカレーを作ったりとフードカルチャーにテコ入れをさせてもらったのがきっかけです。
ー (笑)。会社の人数分の食事を準備するのに、苦労したことはありますか?
横山:今は毎月一回月末に「締め会」といっておつかれ会的なパーティーで料理を作っています。15-20人のメンバーが参加するのですが、初めのうちは買い物の量と提供する料理の時間をコントロールするのが大変でした。
何年か続けているので今ではどのぐらいの量とどのぐらいの仕込みがあれば全て熱々で提供できてみんなお腹いっぱいになるのか読めるようになってきました(笑)
映画「サマーウォーズ」の食事のシーンが好きで、みんなが縦長テーブルで楽しく食事をして盛り上がっているところをはすから眺めたり、「よこやんさんの料理を食べるために風邪を治してきました!」と言われたり、「いつもみんなの為にありがとうございます。」と率先して片付けを手伝ってくれるメンバーを見たりすると、やっていて良かったなと思います。
人は「美味しいものがあるよ」と誘われたら嬉しい
ー 会社でパーティーフードを振る舞う際に工夫していることはなんですか?
横山:monopoには様々な国籍のメンバーが居ますが、おいしいものを食べるのでおいでと誘われて嫌な気持ちになる人はまずいません。
アレルギーと食べれないものさえ確認すれば一緒に楽しく食事をすることは異文化の人同士が仲間になるためにとても有効だなと思います。
そんなみんなと自分が飽きずに楽しめるように毎回違ったテーマを設けて色んな料理にチャレンジするようにしています。
例えばタイ料理、韓国料理、居酒屋料理、など自分自身も色んなものを食べにいったり事前に作って試したりと研究と料理を楽しめるようにしています。
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ー いつの間にか名乗っている肩書き「パーティー料理研究家」ってなんですか?
横山:やりたいことがあったら発信したほうがいいということで肩書きに追加しています(笑)。家や会社でのパーティーで人が集まった時に最適な、美味しくて盛り上がるレシピのアイデアがたくさんあるので、いつか書籍化できたらいいなあと考えています。このnoteを読んでいる人で、興味ある方いたら連絡ください!
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あらためて見直したい「みんなで食べるごはん」の効果
よこやんの知られざる苦楽のもと、monopoのみんなやゲストをハッピーにする会社メシ。
彼のエピソードや、いままでのmonopoでの食事をともにするイベントを通じて、「みんなで一緒にごはんを食べること」に、どのようなメリットがあるかをまとめてみました。
業務外のメンバーとの交流の機会が生まれる
仕事をしていて「なかなか後輩や上司、チームメンバー以外と話せていない…」という人は多いのではないでしょうか。
大規模なイベントの準備(もちろん手配をしてくれる社員には感謝!)費用を必要とせずとも「美味しいもの」があることでみんなが自然と集まれる機会ができます。
社内で誰がどんな仕事に関わっているのか、食事の機会を通じて雑談ベースでゆるく把握できているのは、チームを強くするコツの一つなのかもしれません。普段できない話ができる
何気ない雑談がときに良いアイディアを生むように、美味しいごはんを中心に、業務外の興味について話をすることで社内外のコラボにつながることも少なくありません。
業務の合間だと声をかけづらい同僚でも、定期的に食事の場で顔を合わせることで一人ひとりが悩みを抱え込まず、コミュニケーションロスが生まれづらいというメリットもあります。
ちなみに、monopoのみんなで食事をしている間は「最近おすすめのサウナ」から「業務の進捗」「コラボレーター探し」まで、あらゆる話題が飛び交います。社外の人を知るきっかけになる
これまで紹介してきた料理や食事のイベントでは、時折ゲストをお招きすることもあります。
一緒に仕事をしたクライアントやフリーランスの方々とは、プロジェクトが終了してもお互いにさらに理解を深めたいという気持ちが残ることも多々あります。
そんなとき「食事を一緒に食べること」が良いきっかけになり、お互いに思っていることを伝える機会になることも。一緒にごはんを食べた相手とは、プロジェクトが少しだけ普段よりもスムーズに運ぶことも少なくありません。
みんなで食べるごはんのレベルアップとともに会社の歴史を重ねてきたといっても過言ではないmonopo。
わたしたちが大切にしている文化が伝われば幸いです。
レポート・文:Midori Sugama
写真:monopo Tokyo
もっとmonopoのことを知りたい! という方はぜひこちらをご一読ください。