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ママの「こうあるべき」負のループによる子どもへの影響~人格形成

前回は、「こうあるべき」の負のループとは何かや、それによって子どもの幸せ実感に影響があることをお話しました。

今日は「こうあるべき」によるもう一つの影響、人格形成について触れていきます。

幼少期の親との関わりが子どもの人格形成に影響を与える

私たちの心は大きく3つからできている

世界で150万部の超ベストセラーの本『「本当の自分」がわかる心理学』(著者:シュテファニー・シュタール)によると、大人の私たちの心は、大きく3つからできているとされています。

【私たちの心】
1つは、大人の自分。
事実と根拠に基づいて理性的に振舞うことができる自分です。
2つめ。自発性や冒険心を持ち、生きる喜びを感じられる子どもの自分。本の中では「日向子」と呼ばれています。
3つめは、ストレスや苦しみ、不安などを抱えた子どもの自分。「影子」です。

『「本当の自分」がわかる心理学』より作成

赤ちゃんは、手に取るものはすべて口に入れたり、最初は何もできないのに何にでも挑戦し、何度転んでも立ち上がって歩けるようになっていく。自発性や冒険心、行動意欲の塊です。自分は生きる価値がないなんて、これっぽっちも思っていません。赤ちゃんの頃の心は、日向子ちゃんでできています。
でも、次第に影子ちゃんが顔を出していきます。どうして影子が存在するようになっていくのでしょうか。それは、親との関わりが影響するとされています。

大人も子ども求める、4つの基本的欲求

『「本当の自分」がわかる心理学』より作成

人間は大人も子どもも、基本的に4つの欲求があります。結びつき欲求、自由欲求、快感欲求、承認欲求です。
子どもの頃に親から構ってもらえなかった、愛されなかった、もしくは過保護で自由にできなかったというように、4つの基本的欲求が満たされない体験をすると、心に傷を負い、大人になってもその影響がでてしまうというんです。

幼少期に基本的欲求が満たされないと、自発性や冒険心がない大人になる!?

子どもの頃に4つの基本的欲求が満たされない状態が続くと、どんどん影子の存在が大きくなっていく。そうして、次第に自分が傷つかないように、自己防衛をするようになっていきます。

『「本当の自分」がわかる心理学』より作成

【自己防衛の例】
 ・現実を意識しないようにする
 ・逃避、回避する
 ・完璧主義になる
 ・争わないように調和をとろうろする
 ・強く承認を求める
 ・権力を持とうとする
 ・攻撃したり非難したりする

完璧でないと親に認めてもらえないと完璧主義になったり、親同士が仲が悪かったら調和をとろうとしたり。時には、人を攻撃したり非難したりという場合も。
影子の存在が大きくなっていくと自己防衛が優先され、次第に本来持っている日向子が顔を出せなくなっていくのです。つまり自発性や冒険心、行動意欲といった才能が発揮されにくくなっていきます。

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著作者:pvproductions/出典:Freepik

人格は6歳までに決まる!?(12歳説も)

では、何歳くらいまでに人格形成されるのでしょうか。『「本当の自分」がわかる心理学』の中では、脳の構造のほどんどが決まる6歳ころとされています。ほかの本では12歳くらいまでとする説もあったりしますが、幼少期の親の関わりが子どもの人格形成に影響を及ぼす。子どもを持つ親としては身につまされる思いです。

自発性や冒険心に富んだ子どもに育てたいなら、ママが満たす生き方をしよう

ママが「こうあるべき」から解放されたら、息子の主体性が花開いた

以前の私は、子どもの4つの承認欲求を満たしていませんでした。
だから、以前の息子はある意味いい子で、私が「〇〇してみるのはどう?」と聞くと素直に従ってくれていました。ですがその後に登園拒否、かんしゃくを起こすなどに至ってしまいました。息子の中で満たされず抑圧しているものがあったのだと思います。

でも、ママである私が自分を満たしながら生きるようになってからは、息子への声がけが変わり、息子の笑顔が爆発するようになりました。
それだけでなく、「僕はこれがやりたい」「これが好き」「これを学びたい」逆に「これは好きじゃない」などと、自分の意見をしっかり主張するように変化していきました。

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出典:Freepik

こうした心理学の学びと実体験から、「こうあるべき」の負のループで、「子どもが小さい頃は我慢するしかない」と自分を抑制してほしくないと考えています。

むしろ子どもが小さい頃にこそ、ママが適度に自分を満たして、幸せを実感しながら笑顔で生きていく。そうすることで、子どもが自発性や冒険心、活力や行動意欲が発揮でき、生きる喜びも感じながら生きていけるようになっていく。私はそう信じています。

これまで頑張ってきた自分を認めてあげて

これを読んでくださっているママのみなさんは、これまですごくすごく頑張ってこられたのだと思います。だからご自身のことを「もう十分頑張った」と認めてあげてください。そして、これ以上頑張りすぎるのではなく、ぜひ適度にご自身を満たす時間を取り入れてあげてください。

MONOSAHIでは、ママの「こうあるべき」の負のループから脱し、満たす時間を取り入れていくためのプログラムを用意しています。

次回以降、MONOSASHIで具体的に提供できることをご紹介します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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