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「知りたいけど、聞くのが怖かった『死後』に関する62のこと」を読んだ
ずっと探し求めていたものに、ようやく出会えた。「62のこと」のうち、私が知りたかったことは「17」掲載してあり、今まで一人で考えていたことの答え合わせができて良かった。
物心ついた頃から「あっち側」の世界は当然あると思っていたし、自然と視えることがあったり感じたりするので自分の中では疑う余地ゼロだった。しかし自分では当たり前に思っていても中には信じてくれないヒトもいるようで、あたかも普通の出来事のようにやたらとこんな話をするのはアブナイのだな、と幼い時期に学習した。
「ある」はずだけど、証拠は「ない」。深く知りたい世界。
1970年代にオカルトブームがあったが、テレビでやっていることは眉唾気味だ。
自分と似たようなタイプのヒトと意見交換をしてみてもふわっとしたままで、どうも決め手に欠ける。
そうだ、プロなら解るかもしれないと、いつだったか住職に聞いてみたことがある。
「わたしは行ったことがないのでよくわかりませんが、向こうはよっぽど良いところなんでしょうねぇ。なにしろ帰ってきたヒトがいませんから……」
噺家が使いそうなマニュアルか。住職の回答を聞いた当時は笑うしかなかったが、あながち嘘でもなかったようだ。
死んでから現世に送り返された人の多くは、肉体に戻らなければならなかったことに失望や幻滅や怒りを感じたと語ります。どうも来世の評価は五つ星のようです。
ところで、本書を発見する前のことし2月上旬頃、別の本「チベット 死者の書」が気になり、すぐに購入したのだが届かなかった(返金受領済)。
どういうことかというと……
① Amazon「中古商品−良い」をカートに入れ、購入手続き
② ショップから発送
③ Amazonからメッセージが来る
④ 追跡画面を確認すると不穏なことが書かれていた。「お届けできる状態ではなくなった」的な、初見の内容だったのでネットで調べると、どうやら配達中(〒)にトラブルがあった様子
⑤ 「お届けできませんでした」+お詫びメッセージ、返金処理
という流れ。配送中に何が起きていたのかは不明なのだが、おそらく今の私が読むには知識とか覚悟(?)が足りていないか、あるいは私が求めている内容ではないのか、と考えた。
またあらためて注文するつもりでタロットカードに訊ねたら【カップのエース(逆位置)】
・読んでも思うように結果が得られない
・「ヨシ」と感じるまで購入は待ったほうがいい
・読んだときにどんな影響があるか予想がつかない(ネガティブ系)
それなら違う本を探し直そうか、ってことで仕切り直しとなる。
探し方を間違えると「よくわかる!死後の手続きガイド」や「相続であわてないための〜」といった遺族が助かりそうな手引書がたくさん出てきてしまうので、「魂」とか「霊界」っぽいワードも入れて検索。
この手のものは宗教寄りか、がっつりスピリチュアルの塊のようなものばかりが目立つ。テーマは合っていても、版元が新興宗教団体のものは残念ながら候補から外した。
そんな中、本書は霊能者であるホリスター・ランド氏の豊富な実体験と圧倒的サンプル数によって、死後の世界の存在を裏付けていると感じるものだった。レビューも悪くない。
読んでみると、目次に羅列している質問から自分の知りたいことを探し出せてかなり便利だ。Q&A方式になっていて、書かれている答えも単刀直入で明瞭。余計な話が書かれていないため読みやすく、エピソードの中に埋め込まれてはいるが、答えの一文がボールド(太字)になっていてひと目で拾えるのも親切なところ。形而上学の実用書として理想的な構成である。
気になることをしいて挙げるなら、「はじめに」の日本語訳がすんなり行っていない部分があったり、「あの世は本当にあるのですか?」の回答に若干の矛盾を感じたりする程度で大きな問題ではない。
これまで夢の中での会話や高熱にうなされながら、また、ぼんやりしている日中などに数えきれないほど交信してきた「あっち側」のヒトやネコの言っていたこと、感じてきた影と光は私の勘違いでも思い込みでもなかったらしい。また、こっち側で想像していた「あっち側への想いの伝え方」や「自殺した人の魂」についての認識が改まって良かった。
さて、ここからは余談。下の画像は、ちょうにゃん(愛猫:カムイ)が他界して一年2ヶ月が過ぎようとしている頃、夢に登場したときのついいと(スクショ)である。
昔から夢を見るのは好きだし、おおむねオモシロイことが起こるので、目ざめてからも覚えていて公開できそうな内容ならだいたいTwitter(現X)でポストしている。
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亡くなったネコと夢の中でこんな会話をしているが、あっち側には時間の概念がないことが本書にも載っていた。なるほど。ちょうにゃん、教えてくれてありがとう。
ついでに書くと、この夢から5年後。認知症になったウチノヒトがようやく病院へ行く決心をするのだが、そのキッカケが「時計(時間)がわからなくて困る」だった。
「あと3分くらい待ってて」
「さんぷんて、どのくらい?」
毎日これで、私もまいっていた。
さらに1ヶ月後、「ここ日本なの? オレ、いつからここにいるの?」と何度も聞かれたこともある。
この記事を仕上げるため「あ、そうだ夢の話のスクショ探そう!」とTwitter(現X)で検索抽出したら、ウチノヒトもこないだ同じこと言ってたじゃん! になったのだ。
ちょうにゃんの予言だったのか。残念ながら活かせなかった。
<おわり>