#039. 日本の人口.
君の生命こそが 素晴らしい楽器だから
歌を奏でて 鳥たちを真似て
リズムを受けとめて 50億のコーラス
ZABADAKの名曲「遠い音楽」のフレーズになります。
リリースされた1990年、地球の人口は、約50億人でした。
唐突ながら ここでクイズです。
2021年の今、 世界人口は、いったい 約 何億人でしょう!?
答えは、本文ラストに記載致します。
本稿では、日本の人口と、世界人口の概要を 記述致します
(1) ビジネスの原点と「人口」.
まず、なぜ「人口」が重要かを申しますと
「誰かの困りごとを解決することにより、
その対価としてお金を頂く構造」が
経済活動、ビジネスの根底にあるためです。
人間 誰しも 一人っきりでは、生きられませんし、 ということは、
人間が居れば 何かしらの困りごとを抱えている、と考えられます。
困りごとには、
・服を着たい、買いたい.
・お腹が減った、食べ物が欲しい.
・スタバでエレガントに気分に浸りたい.
・TOEICのスコアを上げたい.
・大切な人に贈り物をしたい.
・SNSのアイコンにするイラストを描いていただきたい.
などなど、金額も 緊急度も 様々にございますものの
原則、人が困っているところに ビジネスが生じます。
(余談ですけれども 上記の煩悩は、すべて私です。)
シンプルに正の相関で仮定しますと
・人口が多い場所 = ビジネスのチャンスが多くなる.
・人口が少ない場所 = ビジネスのチャンスが少ない.
の傾向にあるだろう、と考えられます。
また ビジネスには、お金が関わりますので
多くの企業、多くのビジネスパーソンは、
「ある程度の お金を持っている人」をターゲットにします。
これらを複合しますと
ある程度 お金を持っている人が、
ある程度 たくさんいる場所に対してビジネスを展開するのが
定石になります。
前回のGDPのお話にて、アメリカと、中国とが 多くのお金を
持っていると確認しました。ビジネスをグローバルに拡大して
ゆきたい企業は、イロイロ思うところがあるにせよ アメリカ、
中国、EU、といった市場を無視することが出来ないのです。
日本は、さしずめ 三国志、曹操と楊修の逸話で云います
「鶏肋」のような位置でしょうか。
巨大な利益こそ出ないけれど、 棄てるには、惜しい市場です。
この勢力図は、今後も しばらく続くように考えられます。
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(2) 日本の人口.
総務省 統計局を参考にしますと 2021年3月の日本の人口は、
1億 2548万人 になっています。年々、減少傾向にあります。
また、統計Dashboardのサイトを参考にさせていただきますと
2020年における人口ピラミッドは、下図になります。
会社や企業は、国家を微分したフラクタル形状になりますので
企業の中の人口分布も、おおよそ人口ピラミッドと
似たバランスになっているかと推察されます。
ただし1つ 考慮すべきは、「就職氷河期」です。
山一證券に象徴される 1997年のバブル崩壊により、
各企業とも 2000年前後は、新卒採用に消極的でした。
そのため、その時期に採用された正社員が少ない傾向となります。
年齢的に考えますと 40~44歳前後の社員が少ないのでは、と
推察されます。
失業者が増加傾向にあるにも関わらず
企業が人手不足を感じているのは、40歳~44歳世代の層が薄く、
バブル入社の層が、企業の観点としては、
余剰になっているのが背景かと、推察されます。
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(3) GDPと人口.
GDPをおさらいしますと 計算式は、
GDP = 政府支出 + 日常の消費 + 企業の投資 + 輸出額 - 輸入額
です。この中の「日常の消費」は、人口に直結しています。
日本の人口は、減少傾向にありますので
日本は、GDPを伸ばす要素の一つを欠いている
と云えます。
政府は、2%のインフレを目標にしているところもあり
政府支出の部分を一時的に増やす可能性もありますものの
長くは、続きません。
20年経過すれば、団塊世代の多くが鬼籍に移られるにせよ、
今度は、団塊ジュニアが年金生活の対象になりますので
そう簡単でもなさそうです。
年金や医療制度を 現在のクオリティで維持するのは、
今よりも高い税金が求めらるようにも感じます。
今後 10年~15年、国家として、年金や医療制度の「お金」を
どのように捻出してゆくか、争点になりそうに思えます。
人口ピラミッド一つだけでも これだけ
多くのことを考えてゆく必要があると気づかされます。
他にも 世の中や社会には、不確定な要素がたくさんあります。
首都直下型地震も 南海トラフ地震も
歴史や データの観点で 遠くない未来に発生します。
だからこそ、怖がってばかりでなく、自分で情報とデータとを
集めながら行動してゆくことが大切なのだと考えます。
悪意を持った人たちも 沢山いるかもしれないけれど
やさしい気持ちを持っている方も たくさんいらします。
noteを書いていると、たくさんの「人の優しさ」に
支えて頂いているのだと実感しています。
スキを頂けると、本当に嬉しいです。
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最後まで お読みいただき ありがとうございます。
<クイズの解答>
本稿を書いております2021年 5月のデータですと
世界人口は、約78億人です。
正解された皆様、すごいです!
参照サイト:GLOBAL NOTE
国別の人口でみますと、2019年データで
中国、インド、アメリカの順になっております。
インドの人口は、2027年に 中国を超えると推察されています。
望む・望まないに関わらず、私達は、インド市場で
ビジネスを展開してゆく必要性に迫られます。
ますます 英語を勉強せねば……ですね。。
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<参考図書>
ファクトフルネス