『勇気と元気とやる気とパワーが湧いてくる筆文字シリーズ Vol.84』
ボクたちリハビリテーション専門職の中では、
ここ数年横の繋がりや顔の見える関係を構築する
ということがテーマになっています。
これは他職種と構築することも大事ですが、
同職種においても同じことです。
医療会の常識、
世間の非常識。
コンタクトレンズ屋から理学療法士に転身したボクはそう感じていました。
リハ専門職って隣の病院や施設にどんなスタッフがいるかを知らないし、知ろうともしないのです。
またその施設でやっていることや得意なこと、一生懸命に取り組んでいることなどの情報交換することが、どこかご法度だったのです。
だから自分のいる施設のリハ専門職って、
スゲェ井の中の蛙だなって思っていたんです。
そんな医療会の見えない壁をボクたちは5年前に叩き壊しました。
3ヶ月に1度、患者の行き来がある大学病院のリハスタッフと、一般病院とリハビリテーションが一同に会します。
テーマはリレー症例検討会。
自分たちの病院で取り組んだ治療内容を包み隠さずに報告する。
それを転院先のリハスタッフにプレゼンするのです。
今までは出来るだけ隠しているようなことすらあったのです。
そして受け取った側のスタッフも現状や、
退院後の報告をありのままプレゼンするのです。
そこには今までの歴史を覆す意見交換が行われます。
送り出した側のスタッフからは、
「こんなに良くなって退院できるのですね。」
受け取った側のスタッフからは、
「そんなに悪い状態からあそこまで回復させてくださったのですね」
建設的な意見交換で、足の引っ張り合いはありません。
こうすることで誰が得をするのか。
それは患者です。
ボクたちが視野を広げて、
新たなことを学んで、
お互いに足りないところを埋め合って、
一人ひとりがスキルアップしていくとどうなるか。
患者と家族が幸せになるのです。
他事業所と繋がっていけば、
今よりもっと幸せになっていただけるのです。
ボクらリハビリテーション専門職は国家資格保持者です。
だからこそ目の前の患者の人生を、少しでも良くなるように治療しているだけでは足りないのです。
その方の周囲のヒト、
近所にお住まいのヒト、
会社の同僚なども幸せにする必要があるのです。
ボクたちリハビリテーション専門職は、地域を明るくするように必死こく必要があるのです。
そのためには見栄なんて張っていても仕方ない。
情報を隠していたって仕方ない。
自分のところだけでおもしろいことしても意味がない。
施設間の情報や患者の行き来をスムースに出来ない壁なんて叩き壊してきました。
あの頃はこんなに楽しい会になるとは思っていなかったです。
5年も続くとは思っていなかったです。
こんなに病院間の垣根が取れるとは思っていなかったです。
壁を叩き壊して良かった。
皆さんも目の前に壁があるようなら、叩き壊しましょう。
一人で無理なら、仲間と叩きましょう。
今が大変でも未来は明るくなりますよ。
今日も明日も明後日もワクワクしていられますよ。
ボクは皆さんのそんなチャレンジを応援します。
ファイトッス。
今日も最後までご覧になってくださり有り難うございます。
皆さんとのご縁に感謝です。
サポートしていただいた贈り物はそっくりそのまま、年間1000枚書いて全国の皆さまにお届けしている直筆はがき代に充てさせていただきます。