読書記録◎生命式
この本との出会いは、まあ〜〜ベタなことに王様のブランチでの本紹介のコーナーでした。
なんか、紹介の内容がすっごい気になって、
あんまりそういうことってないんやけど、
珍しくすぐに本屋に行った。
本屋に行ってすぐに買って読んだ。
初めて読んだときの衝撃たるや〜!
死んだ人を食べて供養する生命式。
参加した人たちは命を食べて、交わって、新しい命を受精する。
自分たちの常識と全然違う……でもちがうのはそこだけ。なのに、全然違う。
主人公いわくそうなったのって全然最近のことで、新しい常識についていけないひともいっぱいいて。
いやー、自分がその立場だったらどうだろ〜。
案外アリかもしれんと思った。
命を食べて、命を作ると思うとなんか真っ当に感じてくる。洗脳されそうなった。村田沙耶香さん、マジですごい。筆力の暴力で常識ねじ伏せられる。あざやかに軽やかなプロレス技かけられたように。プロレスしらんけど。
短編集で他にもお話が入ってるんだけど、全部良い。なんか不気味なのに美しいのよね、村田沙耶香さんのお話って。不気味美しい!
生命式のほかで特にぐっときたのが、
「夏の夜の口づけ」「二人家族」
「魔法のからだ」
確かに扱ってる題材がちょーっと悪趣味ではあるんやけど、それをマジで美しく文章として料理されてて、ゆっくり味わえる小説。
最近読書欲が激しくて、生命式を読み返した。やっぱりシビレる〜〜〜!
そんでNOTE始めたってのもあるけど
これはわたしの人生小説の一個になりそーだ
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