ありがとうと伝えるとき

頼み事を聞いてくれた。
プレゼントをもらった。
そんなときに出てくる言葉は「ありがとう」

「ありがとう」と相手に伝えるとき、どんな気持ち?
ありがとうなんだから感謝でしょ?と思うよね。
私はね、何よりも申し訳なさを感じていた。

私がしっかりしていれば手を煩わせずに済んだのに。
こんなものをいただけるなんて、気を遣わせてしまった。
ああ、申し訳ない。と。

私のために時間を使わせてしまって申し訳ない。
そんな気持ちだった。

先日、お祭りがあった。
会場に近い友達の家で合流予定で。
私は歩いて友達の家へ行くつもりだった。
でも、当日になってみたら思ってたより外は暗くて街灯も人通りも少なくて。
ちょっと怖かったので、直前ではあったけど
外暗くて怖いから友達の家の駐車場に車を停めていいかな?とLINEで聞いてみた。
返事はOK。ありがたく停めさせてもらった。
LINEでもお礼を述べて、到着してからも「ありがとう助かったよ」と伝えた。

ま、なんて事ない流れですよね。
でもね、これ、私にとっては凄い変化。
まず当日にいきなり予定変更の打診なんてできない。
今回の場合は駐車場を使わせてもらうこと。
とてもじゃないけど聞けないし、聞いたとしてもすごくすごく申し訳なくてめちゃくちゃ下手に出るような内容を送っていたと思う。
でも、サラッと聞くことができた。
相手の子がこれくらいで気にするような人じゃないってこともわかってても聞けなかったのに。

で、着いてからサラッとお礼を述べたこともまた変化。
前ならやっぱりめちゃくちゃ下手に出て言い訳もたくさんしていた。
ほんとごめんね〜暗くて怖くて通り魔とかいたらーなんて色々考えちゃってさ…ありがとう〜と。
でも今回はお礼を述べただけ。

何かを頼むことが苦手で、頼むとなると申し訳なさすぎて下手に出まくって、
終わってからも「私がしっかりしてたら迷惑かけずに済んだのに」
と自己反省大会が開かれていた。
今回はそれがなかった。
どれだけのことか。

帰りに友達の親御さんから野菜をいただいて、
これも今までならめちゃくちゃ申し訳なく思ってたところ、
今回はただただ嬉しい気持ちだった。

条件と自分の価値を結びつけないというワークをしていた成果かもしれない、と感じた。
頼み事をしても、なにかしてもらっても、心の軽さに影響がない。
こんな世界があるなんて思いもしなかった。

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