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料理という言語。2022年習ってよかった料理3選

スペインはカタルーニャ州の山奥での生活。都会バルセロナと違って、カタルーニャ語が読めて、話せないと結構不便である。
車を使わずに徒歩で訪ねることのできるお宅は1軒のみ。今年はそのご近所さんたちとよく一緒に過ごしたが、彼ら同士の会話は基本カタルーニャ語、彼らとスペイン語で喋れるもののどの言語であれ自分とタイプの違う人たちとコミュニケーションを取るというのは結構苦労するものだ。
そんな状況の私を救った彼らとの共通言語が「料理」だった。

廃墟となったMasiaをリノーベーションし、何人かでシェア生活をしている彼ら。自分達で野菜を育てていて、みんな代わる代わる台所に立ち、季節の野菜を使って毎日料理を作ってはみんなで囲んで食べている。別にみんなベジタリアンなわけではないが、つまみとして買うチョリソーなどのソーセージ以外に肉や魚を食べるのは月2回程度。ここに居ると本当にたくさんの野菜料理を学べる。

家の横にある菜園
この辺では草マルチが一般的


共通言語「料理」に話を戻すと、
私が味噌汁やお好み焼きを作っていると「何それ?何が入ってるの?」と興味津々で聞いてくる。いつも会話はだいたい「おぉ〜それは美味しそう。今度一緒に作りながら教えて!」で終わる。のでまた一緒に台所に戻ってくる。

今年はとにかくよく料理をして、自分ん家であれ人ん家であれよく「家で」食べた。(それもあって未だにスペインの外食事情に疎い。美味しいバルやレストランがたくさんあるんだろうけど。)

彼らの中には和食レストランで働いたことのある子がいて、ごま塩(炒りごま&塩)がテーブルに常備されてたり、TEMPURAが定番メニュー入りしてたりする。
(彼ら流の天ぷらソースが結構ウマい。醤油に生姜すりおろしと砂糖入れるだけ)

そんな彼らにウケたのは、
・炊き込みご飯(人参+玉ねぎ+きのこ類を醤油と砂糖で炒めて、それをINして出汁入れてご飯を鍋で炊く。別途人参の葉と胡麻でふりかけを作ってのっけても◎)
 米を食べる国の人達だからか炊き込みご飯のウケの良さったら打率ほぼ100%

・胡麻味噌ドレッシング(炒ったすり胡麻、味噌、レモン、マヨかヨーグルトかベジタリアンさんなら植物性ミルク)
 サラダや野菜炒めにかけるのに気に入ったらしくすごいリピート率。 

・ポン酢 (しょうゆ、酢、柚子orレモン果汁、昆布で作る)
 同じくサラダに。出汁を取り終わった後のポン酢味の昆布をつまみとして食べてたら、「ポン酢よりこの昆布!え、何これ!ウマ!」と約1名激ハマりしてた。

・お好み焼き(というか肉も海鮮ものっけないキャベツ焼き)
 スペインでは冬場にキャベツはよく使うものの、スープや野菜炒めにすることが多く、お好み焼き的使い方は新しいみたいで前のめりで習得していた。そして別にソースはいらんらしい。笑 あれが美味しいのに。

そんなこんなでQue tal? Bien, (How are you? Good)今日寒いね、暑いね、風強いね以外に特に話題がないときはたいてい料理の話をしている↓

「友達から聞いてんけど、日本ではこの時期Caqui(柿)干すらしいやん!やろ!」

→意気揚々と吊るしたが、例年にも増して暖冬で大量のハエにたかられ失敗。日中の気温20度。


「え、その味噌自分で作ったん!?教えて!へ!?1年もかかるん!?へ!?」

→重石をすると言うと川に石を探しに行った彼ら。重石をどう消毒したら良いのかわからずとりあえずみんなでブラッシングして、アルコールを振りかけてみた。笑日本の皆さん、重石ってどうやって消毒してます?ググっても出てこなかった。


「来週は冬至のお祝いランチするから朝9時集合で!」

→朝9時!?すごい意気込みやなと思ってたらもはや彼らは前日から仕込み作業してた。ほんで冬至のお祝いって素敵やな。
カネローネ


彼らに習った料理の紹介はまた別の機会に書くとして、まぁそんなこんなで料理という共通言語でなんとか楽しくコミュニケーションできています。これから海外に行く予定のある人、おかんのレシピ学んでおくべし、海外の食材でも作れる日本食1品は習得しておくべし。

今年はスペインにまた帰ってきて初年度で居住許可取得に苦労したり、仕事無し9ヶ月の貯金切り崩し生活、外国人として生きることetc苦労した一年だったものの、畑と料理のおかげでなんとか楽しく過ごせた気がする。

なので最後にこれは習ってよかった〜という皆さんに激推しの3品をご紹介して本年最後の投稿としたいと思います🐅🐅🐅

2022年習ってよかった料理3選

・ズッキーニのミートボール風、コロキソケフテデス🇬🇷

揚げたてはもちろん冷めても美味しい

畑でズッキーニが採れて採れて困り果てて、Twitterで助けを求めたときに教えていただいた一品。もうね、虜ですよ!簡単そして美味しすぎる!ギリシャ万歳!お弁当のおかずにも良いと思う。レシピに書いてあるハーブを全種類入れなくても十分美味しいけど、全部入れるとミラクル美味しい。←語彙力

人生初めて自分でズッキーニ育てた

参考レシピ:https://girisyagohan.blog.jp/archives/50400880.html


・キムチ🇰🇷

白菜の他にキャベツ、きゅうり、チコリーバーションも作った。

在外邦人が、普段日本に居たら作りもしないものを作り出すというのは本当で、スペインの田舎在住日本人の先輩方に教えてもらいついについにキムチ作り始めました。やっぱりね、在外邦人が和食の次に恋しく思うのは中華か韓国料理ですよ!なんでもっと早く始めなかったんだと後悔。。簡単!そしてこんなに美味しいキムチが自分の手から作り出されるなんて!か、神の手に思えてきた。(誰でもできます。)

この手作りキムチ、間違いなく私の日々の幸福度を上げた一品。普通にスーパーで買うより美味しいのができるのでぜひお試しあれ。
次はコチュジャンとか作れるようになりたいなぁ。(難易度高)

参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/1000316


・グレモラータGremolata パセリとレモンのソース🇮🇹

正直ね、そんなに興味なかったんですよパセリに。いつも添えられてるか散らされてるだけのあなたに。(失礼)
でも相方が知らぬ間に畑にタネを撒いていてパセリが茂りまくったので、これまた困り果てて"パセリ ソース"と検索したらこのレシピに辿り着き、、
以来、パセリよ!君、最高!毎年このソースのためにあなたを育てるわ!となった。

トーストにかけても、サラダにも余ったパスタに白魚にも!パセリが最も輝けるレシピだと思う!イタリア人、やはりあなた達天才!
このソース、洋風料理にはもってこいです。

参考レシピ:https://youpouch.com/2020/11/23/722823/


レシピを教えてくださった皆さん、ありがとうございました💘

さて、2022年皆さんはどんな料理に出会いましたか?
一番美味しかった一品は何でしたか?

来年私が作ってみたい料理は、豚まんとどら焼きです。
あなたの、作ったことないけど作れるようになったら最高だ!という食べ物はなんでしょう?

2023年も皆さんにとって、美味しくて、楽しい一年になりますように!🐇

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このnoteではスペインでのへっぽこ山奥生活を通して、
以下のようなお題について書いてみようと思います。

・Self care 自分の取扱説明書を持つことについて
・Bloom your potential 得意を活かすこと、自分の可能性の伸ばし方
・ Food and farm  私の生活を豊かにしてくれる食べ物や畑のこと
・Japan and the world  違う考え方、言語、人、食べ物を知るって楽しい。日本と海外それぞれから学ぶこと
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