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【ウリ坊日記】じいじ


この前、家の裏にあるじいじの家にウリ坊を連れて遊びに行きました。


人見知りのウリ坊はじいじの家に行くといつも無表情でとてもおとなしくなります。




ところが今回は違いました。

じいじの家に行くとずっと笑っているのです!


びっくりするぐらいにキャッキャッと笑うのです!






そして、じいじの70年間農家として使ってきた手を興味深々に触ろうとするのです!


いつもは警戒して触ろうとしません。


今日はなぜだか機嫌が最高に良いのです!







半世紀以上農家を続けたじいじの
カチカチに固まって真っ黒に日焼けした手と
まだ産まれて半年のウリ坊のプニプニで真っ白な手の交流は、なんだか感慨深いものがあります。



じいじにもウリ坊みたいにプニプニな手だった時もあったのだろうし
ウリ坊にも何十年後かに色んなことを経験して手の硬さが変わっていくのでしょう。





そして、じいじはウリ坊が珍しく笑顔なものですから慣れないスマホを使って写真を撮ろうとしました。


まず、じいじは写真を撮ることがあまりないものですからカメラを起動するのに時間がかかります。






ようやくカメラを起動できた時には
ウリ坊はもう真顔になっていました。




それでも必死にウリ坊に話しかけたり
くすぐったりして、なんとか笑わせて
ベストショットを収めようとします。




ところが1度スイッチが切れたウリ坊は
全く笑ってくれません。




一瞬、笑顔になったりしますが
じいじの反応速度ではスマホの撮影ボタンを押した頃には、ウリ坊はとうの昔に笑顔を終えています。


じいじはものすごく悔しそうにしています。




そんな中、妻が美味しそうに梨を食べました。


ママが幸せそうな顔をしたからでしょうか。


ウリ坊はこの日一番の笑顔を見せました。






じいじ!!!




今です!!!!




急いで写真を撮ってください!!!!







カシャッ!




見事に最高のタイミングでシャッター音が鳴りました。

















確認してみるとウリ坊の口しか写っていませんでした。




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