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小説

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モンキーパンツの書く拙い小説です。
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2024年7月の記事一覧

【2分小説】無色透明なヒーロー

【2分小説】無色透明なヒーロー

「俺が高2の頃なぁ。

他校のヤンキーに囲まれたことがあんだよぉ。

んで、こう殴りかかってきたからよぉ。
俺は、こう捌いてから後ろに回り込んで、こんな感じでコブラツイストしてやったんだよぉ」

上司が、100万回聞いた遥か昔の武勇伝を酔っぱらいながら後輩達に語り始めた。

僕は知っている。
この後、必ず長々と「今の若い者は~」が始まる。

そして、「特にお前、最近酷すぎるな!」
と名指しされて、

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【2分小説】弟が落武者を拾ってきた

【2分小説】弟が落武者を拾ってきた

ある日、弟が落武者を拾ってきた。

絵に描いたように
頭のてっぺんがツルツルで
サイドだけ長髪頭、そしてわかりやすいぐらいにボロボロの鎧を身に付けていた。

「あんた、なにそれ?」

「昨日の夜、裏山に雷落ちたでしょ?
だから、見に行ったら土の中で顔だけ出てて可哀想だから拾ってきた」

「変なもの拾ってくるんじゃない!
返してきなさい!」

私が弟に怒鳴ると
落武者は、ビクビクと内股で足を震わせて

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【1分小説】死神さんとワルツを

【1分小説】死神さんとワルツを

真夜中、静まり返った病院の廊下を僕は歩いていた。

暗がりの中で、誰かが踊っていた。

窓から射し込む月明かりに照らされて顔が見える。

やつれきって肉がほとんどなく肌も真っ白、生きていないかと思えるような女性だった。

それでも踊っている姿がとても美しくて僕は見惚れてしまった。

「あら?こんな時間に可愛い坊や。
あなたも眠れないの?」

「うん…。

少しお姉さんの躍りを見ててもいい?」

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