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耐性の窓

以前のカウンセラーにこれを教えてもらい、今のカウンセラーもよくこういう図を用いて説明してくれます。

私は専門家でもなんでもないので、100%の説明ではありません。私がカウンセラーに教えてもらったことを、ただ日本語で説明しているだけです。

Googleで「耐性の窓」と日本語の説明を調べると、「個人がストレスに対して許容できる範囲」と出てきました。

https://brighthorizontherapies.com/blog/understanding-the-window-of-tolerance/

メンタルが安定している人は、この真ん中の部分、「Optimal Arousal : 最適な覚醒」内で、気分の上下があるのです。

ところが、何かのストレスで、私たちは 過覚醒(Hyperarousal)にはみ出したり、低覚醒(Hypoarousal)にはみ出したりするのです。
メンタルが安定している人は、例えばはみ出してしまったとしても、すぐに最適な覚醒内に戻って来れるのです。
ところが、トラウマを抱えている人や、メンタルが不安定な人は、はみ出してしまった後に戻ってくることができなくなることが多いのです。戻ろうとしても、今度は行きすぎて反対の状態になったり。

最適な覚醒の状態は:何かストレスを受けた時に、自分の気分、感情、思考を的確に感じて、それを言葉に表したり、行動に表したりできる状態。

過覚醒の状態は:闘争・逃走反応(fight-or-flight response)で、不安、怒り、フラッシュバック、衝動的な行動、手汗、動悸などが見られる。

低覚醒の状態は:凍りつき反応。意欲の低下。身体が少ししか動かない、身体が全く動かない。 ボーッとする。意識が飛ぶ。乖離。

私は大きなストレスを受けるとすぐに低覚醒の状態になりやすく、昔はそれが何故なのか全く分かりませんでした。なぜ、突然やる気がなくなるのか、身体が重くなるのか、思考が止まるのか。もしかしたら、自分が怠けているだけじゃないか?自分のことが嫌になるくらい分かりませんでした。でも、カウンセリングを受ける中で、私がなぜ低覚醒の状態になるのか、何が原因になりうるのかを知ることで、低覚醒にいく原因(私の場合、他人の不和。特に両親の。)が近いのが分かっている時など、そのための対策を練ることができるようになりました。そして何より、自分が今どの状態なのかをいつも気に留めることができるようになりました。

私にとってのカウンセリングは、この行ったり来たりの幅を狭めるため、そして最適なエリアを外れたとしても、できるだけ早く戻って来れるためのスキルを得る場なのです。