自費移行について、よくある間違い【治療院経営】
数あるnoteの中から僕のnoteをご覧いただきありがとうございます。
岡山県でもんじゃる鍼灸整骨院と美容鍼サロンレストを運営している株式会社MONJARUの松木貴寛です。
今回は保険治療から自費治療に移行したいけど、中々踏み出せていない人が陥っている間違いについて書いていこうと思います。
※今回のnoteは自費移行のHOWTOではなく、自費に移行する前段階の話になります。
●治療は「ボランティア」ではなく「ビジネス」
ビジネスライクな話をするとあからさまに毛嫌いする人が多い鍼灸・整骨院業界ですが、僕たち治療家は「治療」というサービスを提供する「ビジネス」をしています。カフェに行ってコーヒーを飲む時にはお金を払いますよね?カラオケに行って歌を歌ったあとは絶対お会計をしますよね。それと同じで、僕たちは治療をしてお金を頂いています。これはれっきとしたビジネスです。胸を張ってご自身が提供するサービスにあった対価を頂きましょう。ただ、ここで間違ってはいけないのは、「1万円欲しいから施術代を1万円にしよう」とか「競合他社の相場に合わせよう」という価格の設定はナンセンスだということです。客観的にみて自分が提供できるサービスにあった価格に設定しましょう。もし、自費でお金を頂くのに後ろめたさを感じたり、不安があるようであれば、あなたはまだ自分の技術に自信がない証拠です。自費に移行するのはまだやめておいた方が良いでしょう。
●患者さんのことを思うなら必要な施術を提供する
値段が安いに越したことはないし、同じ効果なら人は安い方を選ぶと思っている人が多いと思います。実際僕も最初はそう思っていました。一定数、値段で価値を判断する人がいるのも確かなのですが、多くの人は身体を良くしたい、楽になりたいという思いで鍼灸院や整骨院に通ってくださっていると思います。なので、「その人を良くするために必要な施術を提供すること」が患者さんのことを思った行動なのです。値段で相手のことを思うのではなく、効果結果を出すことが相手のことを思った行動だと頭に入れておきましょう。もちろん、健康保険適応内の施術でその人を良くできると判断した場合は健康保険治療を選択するのもいいと思います。
●既存患者は自費治療を大多数が受けてくれないし、どうやっても減る
ここが1番の注目ポイントです!
ここを理解できていればかなり自費に移行しやすくなります。
結論から言いますが、健康保険治療をメインにしている整骨院・鍼灸院の場合、
間違いなく「既存患者は自費治療を受けてくれない」そして「既存患者さんは減ります」。僕たちの場合は保険治療から自費治療に移行して既存患者さんの9割近くいなくなりました。
これを言うと、『やばくない???』って言われることが多いのですが、僕的には想定通りだったので焦ることはありませんでした。
この例えがあっているか分かりませんが、毎日吉野家の牛丼を美味しく食べている人に『はい!今日から吉野家では高級フレンチしか出しません!』と言ったらどうなると思いますか?答えは簡単ですよね。まず吉野家には来なくなります。多分すき家か松屋にいくようになるのではないでしょうか。牛丼も好きだし高級フレンチも好きだからどっちも食べるよって人もいると思いますが、今回の議題とズレるのでその意見はスルーします。
何が言いたいかと言うと、保険治療を受けたい人と自費治療を受けたい人は全くの別者だと言うことです。ですので「健康保険治療に来てくれている人に自費治療を受けてもらおう」とか、「自費治療にしても患者さんは続けて来てくれるかな」と考えるのは時間の無駄遣いで大きな間違いです。
保険治療から自費治療に移行すると、既存の患者さんはいなくなるけど、そのお店にあった新しい患者さんが集まるようになります。ですので、何らかの理由で自費移行をしようと思ったのであれば、気持ちを完全に切り替えて、「既存患者さんに気持良く自費治療に変わってもらう方法」とか「既存患者さんが飛ばないように自費移行をする方法」を考えるのではなく、「自費治療を受けてくれる患者さんを集客する方法」を考えるのに時間をさくべきです。
ここを勘違いして、答えが出ず(全くの別者だから答えが出るわけがありません)中々行動に移せない人が多いのだと思います。
とても大切なのでもう1度言います。
もし、何らかの理由で自費治療に移行したいのであれば、気持ちを切り替える必要があります。今あなたの院に来院してくださっている保険治療の患者さんとこれからあなたの院に集まってくる自費治療の患者さんは全く別の生き物です。どちらが良い悪いの話ではなく、純粋に別者なんです。なので、既存の患者さんにどうにか自費治療を受けてもらう方法を見つけるのではなく、どうやってあなたの院に、自費治療を受けてくれる患者さんを集めるかを考えなくてはいけません。
●最後に
保険治療・自費治療共に、患者さんにとってメリットデメリットが必ずあります。どちらが正しいかは僕にも分かりませんが、あなたがしたい治療やあなたが望んでいる未来を考えてご自身にあった方を選んでみてください。
もし、それでも自費に移行したいと思うのであれば前述した間違いについてご自身で考えて行動に移してください。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!