ゲームができない話
突然で申し訳ないが、
僕はゲームができない。
正確に言うと、続けられない。
この「続けられない」というのは、三日坊主だからとかそういうことではなく、ある瞬間に急にできなくなる。
あまりゲーム自体やらない僕だが、そんな僕でもたまに
スマホゲームをダウンロードしたりする。
僕が好きなのはいわゆる「クリア」がきちんとあるタイプ。
クリアの精度(?)が星の数で出てくるような奴が分かりやすくていい。
要するに、ゴールが目に見えて分かるタイプのものである。
始めは夢中になってやる。
星が出てくるようなものだと、スコアによってクリアはできても
星3つ中2つや1つしか獲得できなかったりすることもある。
僕はクリアしたステージの星が、全部黄色く光っていないと気持ちが悪くて
余計一生懸命そのゲームに取り組む。
しかし、ある日突然思う。
「これをクリアして何になるんだ?」
と。
「ものすごく一生懸命ステージを進めたり、星を3つにしようと何度も挑戦したりしているが、これが一体何になるんだ?自分の時間を費やしてまでやる価値があるのか?」
必ずこの感情が出てくる。
これが出てきたら、終わりだ。
僕はもう一切そのゲームを続けられなくなる。
原因を考えてみたが、理由はこれしかない気がする。
僕はゲームが楽しいと感じないんだ。
ゲーム好きな方たちはどうやってゲームをするモチベーションを保ち続けているんだろうかといつも思ってきたが、
そりゃ楽しいからに決まってる。モチベーションもくそもない。
僕はゲームをしていて”楽しい”という感情が沸いていないから気が付かなかった。
ある程度は続けて一生懸命やっているから、楽しいと思っているんだ、と勝手に自分で思っていたが、
一生懸命やっていたのは、「星を全部黄色で埋めたい」とか、そういう義務感からだったようだ。
そんな僕だが、今唯一やっているゲームが一つだけある。
推しのゲームである。
推しのグループがリリースしたゲームで、驚くことに毎日やっている。
このゲームを辞めずに続けていられる理由はただ一つ。
目的があるからだ。
ゲームをクリアすれば、ゲームオリジナルの推しの画像や映像が見れる。
これはすばらしい。
生まれて初めてゲームに対して、疑問を抱かずに今日まできている。
「なぜ必死にやる必要があるのか?」
という問いに答えが返せるのである。
長年の僕のゲームに対する疑問を完全に吹き飛ばしてくれた推しのゲーム。
今日も僕は推しの新しいカードをゲットするために、そしてすべてのステージで星3を獲得するためにレベル上げにいそしんでいる。
一応言っておくが、課金は一円もしていないのでご安心を。
ちなみにゲーム自体はやはりたいして楽しくない。
(※個人の感想です)