働くことは、生きること?
「仕事って辛いなあ・・・」
「どうして働かなければいけないんだろう・・・」
20代の頃の私は、いつも”どうやったら楽になれるか”ばかりを探していた時期がありました。
学生の頃、憧れた仕事や会社に結果として入れなかったので、もう人生終わったと思っていました。
この仕事から逃れられるなら…とひたすら仕事から、働くことから、「逃げるためだけの結婚」を夢見たこともありました。。。
でも、ある時から「仕事」が私のすべてになったのです。
その意識の変化はなぜ?
仕事や働くことから、なんとか逃れたいと思っていた私が、どうしてそこまで「仕事が大好き!仕事が私のすべて!」とまでに思えるぐらいになったか?
・・・それは、ごく小さな成功体験からでした。
学校を卒業して最初に就いた仕事が、生命保険の営業職で、社会のことはほぼ何もわからない状態からの「一番厳しい」とされている仕事でした。。。
ここではホントに、「人生もう詰んでしまったなあ…」と思っていました。
この頃は、当時の彼氏に「私と結婚しろ!(半ば脅迫?!)」とかなりの圧力をかけたけれど、残念ながら実りませんでした…(涙)
(時々、この時もし彼がOKしてうっかり結婚していたら…と思うと、自分でもちょっと怖くなります。苦笑)
でも、その次の仕事で私は「今後の全キャリアの元」とも呼べる経験をするのです。
この時に、社会人としての駆け引きや、営業職としての成功体験をすることが出来たことで、「仕事が楽しい」と感じるようになりました。
私の感じた「成功体験」
何をやっても出来なかった、超「負け組」だった私でも、二度目の職場では知識と実践を重ねたことで、少しずつ「成功」を感じるようになっていきました。
生命保険の営業の時代は、商品知識をとにかく詰め込んで、闇雲に「売らなきゃいけないんだ…」と重い足を引き摺って、仕事に行っていた気がします。(それでも、私のお客様になってくれた人には今でも感謝です。)
でも、次の転職の場である英会話学校の研修でみっちり学んだことは、シンプルかつ、私にとっては「目からウロコ」の事でした。
・「売る」仕組み
・「売れる」仕組み
・売るための「組み立て」
同じ営業職の仕事でも、考え方次第でこんなに楽しくなるのか?と思うほどでした。
これを知ってからは、お客様に会うのが楽しくて仕方がなかったです。
(これは、営業職だけではなく後に就いたホテルの広報や、WEB関連のお仕事でも活きてきます。)
そして、会うお客様のほとんどが「喜んで」私からご契約して下さるのが、たまらない快感になりました。(笑)
それと同時に、社会人としても様々な場面をここで経験しました。
まずはヘッドオフィスとの交渉ごとです。
数値目標や事務的なことが上から降ってきますが、日々の業務の中で「どうヘッドオフィスを使うか」が、自分の仕事量に大きく関わってきました。
私はこの時に、いろんな人海戦術の仕方を覚えた気がします。
(ちなみに、当時の私は”例の”美人の人事部長をかなりキーパーソンとして使い倒しました。感謝しております!)
更に、英会話学校という性格上、日本人や外国人の混ざった環境で、彼らをマネージメントしなければならない立場でした。
この時には、それぞれの国民性や個人の性格、更には諜報活動(!?)めいた作戦をたてたりしながら、とにかくみんなを一緒の方向に向かせるには…ということを常に考えながら、かける言葉一つでも、注意していました。
それらの結果、普通にノルマを達成できただけではなく、私のいた営業所が全国2位の成績も達成できたことが、私の中で何かが変わる大きなきっかけになりました。
働くことは、食べるため?
仕事は、大抵の人は「この世界で生きて行くために、ご飯を食べていくために」お金を得るための手段です。
なので、食べて行けるだけのお金のある人は、特に働かなくてもかまわないでしょう。
でも、働くことを「お金を得るためだけの手段」と考えている間は、仕事は楽しくなりません。
では、仕事を楽しくするためにはどうすればいいのか?
「自分の能力で、一番売れる部分を伸ばす」ことだと思います。
成果が挙がったり、誰かに認められると、絶対楽しくなります。
なので、自分の長所を見つけて、そこをガンガン伸ばすことで、成果が挙がったり、認めてもらいやすくなるのです。
私は元々、営業が嫌いでした。でも、転職の際の面接で「あなたは面白い。そこを伸ばそう。」と言われたことで、これまでの苦手意識が変わって、「もしかしたら、営業は私の天職かも…」とまで思うようになりました。
どうせ生活のために仕事をしなければならないなら、楽しい気持ちで働ければ、尚良いですよね。
そして、楽しく働いていると、実は収入UPのチャンスも回ってきます。
私はこれまで何度もの”廃人経験”(涙)を経て、転職活動をしてきました。
が、「仕事が楽しくなったころ」から、その転職の打率が上がったんです。
自分が人事採用を担当するようになってから改めて感じたのですが、面接では「一緒に仕事ができる」人を採用したいんですよね。
人事も人間なので、「もし自分がこの人と働くとしたら…私は毎日楽しいかしら?」という観点も絶対加わります。
そして「転職」の際のお給料の交渉によって、私は前職よりも確実にベースを上げることができました。
普通の会社では、最近では長く勤めていても昇給が無い場合などで嘆いている人もいるようですが、転職では「まさに」手っ取り早く昇給が実現可能です。
なので、私は過去で長く勤めたいと思った会社には「年契約の契約社員」にしていただいて、一年ごとにお給料の交渉をしてもらうスタイルを取ってもらっていました。
(もちろん、これをするにはある程度の成果と存在感を示す必要があるので全員にはお勧めしませんが、こんな道もあります。)
働くことは、生きること!
億万長者のビル・ゲイツも、一つの会社を作って成功を収めたイーロン・マスクも、十分なお金があるけれどまだ働いています。
それはきっと、仕事が楽しいからなんだと思います。
「人はパンのみにて生きるにあらず」というように、現代社会ではお金だけでは「充実して」生きて行けないのではないでしょうか?
特に、仕事の成功体験を少しでも知ってしまったら、その快感は麻薬以上です。(私には。変態?笑)
働くことは、より充実した自分を生きること。
たった一度の人生だから、今ある場所で精いっぱい楽しんで生きましょう!