それいけ! 麻婆豆腐道(5)
第四回はお外で大変美味な麻婆豆腐をいただいてきましたので、今回は実習編です。
これまでの求道歴は↓からお読みいただけます。
前の実習ではどこのスーパーでも手に入る大手食品メーカーの合わせ調味料を使用しました。
今回は、印が無いことで有名な全国チェーン小売店が独自開発商品として発売している麻婆豆腐用合わせ調味料を使用しました。
大手メーカーのものは一袋2~4人前の者が多いところを、こちらは一人前になっています。この配慮は私のような独り暮らし勢にはありがたい。
また、素そのものにひき肉が入っているので、鍋に素を投入してクツクツいい始めたら豆腐を入れて温め、頃合いを見計らって白ネギを入れてひと煮たちするだけで仕上がります。
大手がひき肉入りと無しに商品を分けているのに比べ、こちらは問答無用でひき肉入り。考え合わせるとターゲットは独り暮らしの忙しい人、といった感じでしょうか。
そして、そういう層は得てして本格派を求めるものなのかもしれません。
これまで試したものとは完全に商品の設計思想が違いました。
まずは、作ったものをドンッ!
見た目はこれまでと大差ありません。
しかし味はまったく違います。
ひと口目から豆板醬の辛みと花椒の香りがガツンときました。まさに麻辣です。完全に本格志向です。食べている最中にじんわり汗がういたのは、他社にはない特徴でした。
また、醤のコクがはっきりしていて、かなり濃い味に感じられます。
完全に町中華ではなくガチ中華の麻婆豆腐を目指しているのでしょう。大手メーカーの素では物足りない勢には喜ばれる仕様だと思います。
ただ、惜しむらくは、うまみが少し後退してしまっている点でした。そのせいで各醤の個性がうまくまとまっていない感があるのです。
そして、もうひとつ、ひき肉が固く感じられてしまう点。これは致し方なしの部分もあるものの、豆腐とともにひき肉も愛でたい私にはマイナスポイントになってしまいました。
もしも願いが叶うなら、ひき肉なしの素を出してほしいところです。そうしたら、おうちで本格麻婆豆腐の素としてはパーフェクトに限りなく近づくと思われます。
ぜひ検討してもらいたいところです。
さて、今年の麻婆豆腐道はこれにて最終。
来年も続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。
辛さ ★★★☆☆
麻婆豆腐らしさ ★★★★☆
FOR ME 度 ★★★☆☆