着ない服で作る下着
また暑さがぶり返してきましたね。
今年は残暑が厳しすぎますが
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は最近、下着を手作りし始めました。
この酷暑の中、めちゃめちゃ痒いブツブツが
背中に一つ、治ればまた一つ出現するという
痒みの無限ループに入りかなりしんどかったです。
この痒みの原因は恐らく下着。
ほぼ野人化している我が身は
科学めいた素材や過剰な締め付けを
一切受け付けなくなってしまったようです。
<楽したい!癒されたい!!開放してくれぇ!!!>と言う
身体からの叫びに真摯に耳を傾け
とうとう手作りブラにまで手を出し始めたというわけです。
手作り下着の大海原
検索すると海外の方のレシピが沢山有るのを知りました。
眼前に魅惑的な世界が広がりとても興味をそそられましたが
人種によって骨格や筋肉の質、脂肪の付き方がまるで違うので
私にはあまり参考にならなさそう。
と言うわけで日本人の方のレシピを中心に探します。
どんな体型の人でも大らかに受け入れてくれそうで
なおかつ簡単に出来る形が良いなぁと思い
<つれづれリメイク日和さん>の
「手ぬぐいで作る型紙いらずのブラジャーの作り方」の動画を
参考にさせていただきました。
まずは着倒しすぎて首元が色褪せた
綿ローンのチュニックを使って試作。
自分の身体に合わせてカップ部分のタックや背中部分、
肩紐の長さを微調整し細い三つ折り縫いが苦手なので
裏布を付けリバーシブルで作りました。
身に着けてみるとフィットしてとてもイイ感じです。
前結び式で面倒な金具が無いから肩関節が痛い人にも良さそう。
とてもシンプルなのに考えつくされた素敵な形です。
ラブリーなブラに戸惑う母
それを見ていた母が「私も1枚欲しいわ」と言い出したので
もう着ないという母の服が入った箱の中から
薄手の木綿のブラウスを2枚選び提供してもらいました。
出来上がったのはとても華やかな花柄のブラです。
最初母は
「え~?!77歳のお祖母さんがピンクの花柄なんて可愛すぎでしょ?」と
言っていましたがまんざらでもなさそう。
これからはシックよりカラフルだ♪
母の反応からいくつになっても
可愛くてきれいな物は気分がウキウキするよね~って
改めて思いました。
シニア向けの下着ってくすんだ肌色ベースの展開が多く
肌色にピンクが混ざってるか、
小豆色が入っているかの違いなだけで
地味の権化みたいなのが大半を占めています。
これらは洋服に響かない、悪目立ちしないってのが利点だけど
年齢を重ねるとただでさえ血色がなくなっているのに
更に地味な色を纏うのは何だかね~
個人的には中年やご高齢のマダムこそ
カラフルなお気に入りの可愛い物を身に着けて
心身共に元気になれば良いのでは?と思っています。
ホント色のパワーって侮れないですからね。
一石四鳥な手作り下着
手作りブラがとても気に入ったので
型紙を作り早速量産に入ります。
何年も着ていない木綿の服を数枚リメイクに回し
自分用、母用にブラを沢山作りました。
これで今まで使っていた
ワイヤーガッチガチのブラとはおさらばです。
着古した木綿の服で作ると肌への当たりが優しからか
私はこのブラに変えてから背中の痒いブツブツが
知らないうちに無くなってました。
捨てるには惜しいと思っていた服で出来たので
衣装ケースに若干ゆとりが出来た事と
材料費が限りなく0円と言うのも嬉しい。
そして何よりダダダーッと一気にミシンで縫うのは
最高のストレス解消です。
手作り下着に味をしめたので棚でひしめき合っている
正絹着物の端切れで秋冬用も作ろうと計画しています。