【ネタバレ注意】『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』はパラロスに脳を焼かれたであろうオタクが生み出した気がする【感想】
ネタバレを覚悟してこの先を読んでね。
感想とオタクの決めつけが入り混じってる。
劇場版仮面ライダーの中でも、一番印象に残っているものは? と聞かれると、『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』とオレは言うだろう。
平成ライダー一期の劇場版は基本的にパラレルな世界観とはいえ、『敵怪人に人間が絶滅寸前に追い込まれているディストピア』で『生き残りの人類は怪人に反抗』し、『テレビシリーズのメインキャラがぽんぽん死んでいく』。
なんてところまでやってる作品はこれくらいだろう。(カブトも近いといえば近いが)
衝撃的な展開の数々と、形にする上での熱量(1万人のエキストラなどはその最たるもの)はそれをみたファンの脳裏に焼き付けられたことだろう。と思う。
あくまで個人的な感想、と前置きをしておくと、
『パラロス』は作り手にも大きな影響を与えていると思う。
ライダーでは、たびたびレジスタンスのようなものを出したがっている節を感じるのだが、きっと作り手も『パラロス』を追いかけているんだろうなと思っている。
そして今日公開の劇場版ガッチャードも、根底に『パラロス』があるんじゃないかと感じている。
だって見てくれよ。
前提としてテレビシリーズとは分岐したパラレルの未来。
人類が窮地に立たされた、崩壊寸前の世界観で一人戦う宝太郎(DAIGO)。
そして共に反抗する人類。
宝太郎以外死んでいるテレビシリーズの仲間達。
もうパラロス満載じゃないか。
平成二期に入ってからの劇場版は、基本的にテレビとリンクしているため、『パラロス』みたいな作品は理論上生み出せない。
わけだが、ドラゴンボール的解釈で過去と未来を分岐させることで、『テレビとは違う世界』に『テレビシリーズで一年見てきたキャラ達』が関わることが出来ると。
そういった形で『自分たちのパラロス』を作ったんじゃないかとオレは思っている。
だってガッチャードの制作陣、ライダーオタクが溢れすぎているもの。
『パラロス』通った作り手はきっと心のどこかでこれを追いかけてしまうはず(決めつけ)。
とはいえ、ぶっちゃけ↑の話はオタクがこじつけただけ。
要素が似通っているだけであって、この映画はちゃんと『ガッチャード』してる。
なにせキャラクターがフレッシュで明るいのだから、同じになろうはずもない。
ファイズは「頑張れ、仮面ライダー!」なんて似合わないけど、ガッチャードなら「頑張れ、仮面ライダー!」しかねえだろこの展開!
みたいなところに違いがよく出てる。
小島よしおの音頭の取り方ノリづらくない? とは思うモノの。
尺の都合で泣く泣く削ってそうと感じちゃう部分はあるものの、ちゃんとガッチャードで良い映画だった。
デイブレイクは年末年始の短い出番で、「なんかあったんだろうな」と思わせて、ちゃんとなんかあったところを描いているのは律儀。
短いながらにびっくりするサプライズも用意されていて、ほんと、楽しめました‼
そっちはそっちで別に記事立てたい。
……明後日辺りにでも。