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灯台下暗しの…こんな近くに
窓辺から 日に日に増える 赤い点
それは椿と 初めて気付く
キッチンから見える隣人の敷地内に、今の時季、大きめのレモンの木に日に日に明るい黄色の果実が増えていくのが見られる。それを追うかのように、赤い花が次々と咲いていくのも目にしている。
その位置には、夏の頃、ノウゼンカズラが咲いていたのをよく覚えているも、はて、ノウゼンカズラは冬にも咲いたりするのだろうか?と疑問に思いつつも、それだろうと疑うことなく見続けていた。
いつでも撮れるのだけれど、ぼちぼちという咲き具合の頃よりも、よりたくさんの花がついてからにしようと先延ばしにしていたが、ようやくカシャッと撮ってみる。
そして、大きく引き伸ばして見てみると……あ、これは、ノウゼンカズラではない!うん?椿かな?(椿かサザンカかまでは、何十メートル先なので判別はつかず、とりあえず、ここでは、椿ということに)
さて、そこに椿が以前からあったのかどうか、わたしには分からない。あったとしたら、まったく認識していなかったのだから。
こういったことは時々起こり得る。
そこに以前からあった、いたとしても、認識していなかったら、存在してないようなもの同様なのだ。
人はすべてのものを認識はせず、その時々で自分の気に留まるもの(だけ)を認識するのだろう。
もし、そこに以前から椿があったとしても、わたしは気が付かなかった自分の不注意を嘆いたりはせず、今、気付いた発見に新鮮さとちょっとした悦びを感じようと思う。
※画像はキッチンから見える風景ではなく、別の場所での椿とレモンの共演。
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