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【書評/感想】「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」を読んだら、前向きでやさしい気持ちになった

笑ってしまうけれど、タメになることもたくさん描かれているこの本。
本棚にあるこの子と目が合ったので、ひさびさに読んでみた。

がんばっているけれど思うような結果がでない、心が折れてしまいそうな
挫けそうな今を生きている人におすすめの本。
前を向くきっかけを与えてくれる、あしたからどうすればいいのかのヒントをくれる、そして、読み終わるときっとやさしい気持ちに包まれる、そんな素敵な本。

【この本との出会い】

「夢をかなえるゾウ」は、私の社会人デビューの年である2014年に大切な人から当時出版されたばかりの「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」をいただいたことが、いちばん最初の出会い。
初めて本をプレゼントしてもらって、すごくうれしかったのを覚えている。
そして、その本に込められているメッセージに胸を打たれて、感動した。
だから、書店に駆け込み、この「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」を探して購入した。もちろん、「夢をかなえるゾウ」も買ったんだけどね。そんなこんなが、この本との出会い。

【書籍情報】

 タイトル :夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
 発行日  :2014年12月5日
 著者   :水野敬也。愛知県生まれ。「夢をかなえるゾウ」のほか、「人生はニャンとかなる!」「人生はワンチャンス!」等がある。

【概要】

脱サラしてお笑い芸人になるも、日の目を見ない西野謹太郎が主人公。
多くの成功者を育ててきたと自称するガネーシャと出会い、貧乏神の幸ちゃんと出会い、紆余曲折ながらも、成功を手に入れるためのヒントを手にしながら少しずつ変わっていく物語り。

【感想】

やっぱりこのシリーズ大好きだなあ、というのが第一の感想。
この本は、特に終わり方が好き。
ストーリー性が強いというか、ハッピーエンドで、かつ、ほっこりするような終わり方なので、やさしい気持ちになりながらも明日もがんばるか。と、前向きな気持ちになれる。

このシリーズは本の最後に、ためになる素敵な教えが載っているので、そこに掲載されていない印象的なシーンや言葉をここで紹介したい。

会社に勤めてみて分かったことがある。
それは、人間にとって一番怖いのは、将来が見えないことじゃなくて、将来が見えてしまうことなんだ。

謹太郎が会社を辞めるきっかけとなった考えのひとつ。

同じようなことを繰り返して、何かを成し遂げることもなく、何者にもなれず、終わってしまう、そんな将来が見えてしまうのは、本当に怖いと思う。
自分が20代だからこそ思うのかもしれないが、言われたことを淡々とこなす人生より、いくつになろうが、自分という人間が何者であるかを考えて、その答えを出していく人生を歩みたいなと思う。

要は、やりたいことを真剣に考えて、常に行動していきたいな、と。

何をジロジロ見てるんですか、この金持ちどもが!
「だいたい何ですか、この悪趣味な会は!同窓会という名を借りた『自分がどれだけ勝ち組なのかを確認しにきた会』じゃないですか!しかも、こんな高級な場所をわざわざ貸し切りにするなんて!昔の友達同士で会うのなら、空き地で十分です!」

お笑い芸人謹太郎のコンビの相方として、急遽同窓会でお笑いライブをやることになった幸ちゃんが、出席者に対して、正直すぎる思いをぶちまけるシーン。

なんというか爽快で、スカッとするような発言。
過激な発言だけど、本質をついているなと。昔の友達同士で会うのに、高級な場所もおめかしも要らないよなあ、と思う。
お金がないと思う今だからこそ、何にお金を遣うべきかきちんと考えたい
狭いコミュニティで勝ち組かどうかを確かめてあぐらをかくのではなく、
自分が足元にも及ばないハイレベルなコミュニティに積極的に参加し、がむしゃらにあがきたいな、と思う。

そして、本の最後の教えに載っているのだけれど、どうしても残しておきたい言葉をここに載せたい。

幸ちゃんの教え:欲しいものを口に出す

「『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人から嫌われたくないという気持ちから自分の欲求を抑えつけてしまう人です。でも、そういう人が何かを手に入れることはありません。なぜならー自分の欲求を抑え続けることで、どんどん『やる気』を失ってしまうからです」

自分の欲求を抑えつけることが自分のやる気を奪うことになるとは、自分にとって新しい価値観との出会いだった。

この言葉で思い浮かべたのは、自己肯定感の低さについて。
自己肯定感が低いと、自分が我慢すれば良いとの発想になり自分の欲求を抑えつけることが多くなってしまう。
そうすると、どんどんやる気を失い、成功が遠ざかるという負のスパイラルに陥ってしまう。

ただ、裏を返せば、「どんな小さなことでもやりたいことを見つけて実際に言葉にする」そして、「やってみる」という経験を積み重ねることで、やる気の喪失を防いで、むしろやる気が少しずつみなぎって、自己肯定感の回復につながるのかもしれない。

書評から反れてしまうけれど、もう少し経ったら、自己肯定感が尋常じゃなく低い私が少しずつ自己肯定感を回復していく話を書いてみたいな。

【総評】

シリーズ1作目と異なり、偉人の格言の直接的な教えより、ストーリーから成功のカギを読み取るようなシーンが多く、自己啓発の色も強いけれど、ストーリー性の方が強いのが印象的。
そして、ガネーシャというより貧乏神の幸ちゃんからの優しさにあふれる教えのが多い。

夢に破れそうな主人公が這い上がって幸せを掴むまでのストーリーの中に、実生活にも使えそうな教えや共感できるシーンがあるので、ぜひ、いま挫けそうな人や心が折れてしまいそうな人には読んでほしい。
自暴自棄やめよう、ってきっとなります。笑

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