出来なくて、三角食べ
”三角食べ”・・日本特有の食べ方のようで、ご飯・主菜・副菜(汁物)を順番に食べていく食べ方とされています。大人になってから改めて聞くと、子どもっぽい言葉だなと思ったのですが、発祥は学校給食ということでした。ちなみに、対義語は”ばっかり食べ”でした。
この、三角食べ、みなさんは出来ますか。
かくいう僕は、意識しないと出来ません。ひとりで食べているときや、急いで食べなくてはいけないときなど、気がつけば”ばっかり食べ”になっています。
ホリエモンこと堀江貴文さんの著書にも、「僕は、三角食べが出来ない」と書かれていました。もっと意図としては辛辣な言葉でしたが、まぁ食べ方にも性格が出てくるし、生きている中でそれこそ日常動作として身についている以上、なかなか直せないものだと共感しました。
性格が出る食べ方と言えば、好きなものを先に食べるか後に残すか、も個人差があります。もちろん、優劣は付けずに順番に食べていけば、そんなことを意識する由もなさそうですが。
僕は、好きなものは後に残すタイプ。なので幼い頃は「嫌いなの?」とよく聞かれました。まれに「好きなんだね、それ」と言われると、とても嬉しくなったのを思い出します。
例えば、ハンバーグも好きだったのですが、その付け合わせのにんじんのグラッセが好きだったのです。今の僕がみても、にんじんだけ皿に残っていたら「苦手なのかな」と思ってしまいそうです。
三角食べは、お皿が分かれているから難しいものと思っていましたが、お弁当でご飯もおかずも一緒になっていても、気を抜くと“ばっかり食べ”になっています。
先日、昼休みに走った後にお弁当を食べていたら、三角食べが進む要素として、白いご飯であることがあるのかなと気が付きました。
中学生の頃、毎日お昼はお弁当だったのですが、ほとんど毎日白飯でした。ふりかけも漬物もない、梅干しは苦手だったのでそもそもなくて、まっさらの白飯でした。
周囲の友達のお弁当は、ご飯にふりかけがたっぷりかかっていて美味しそうでした。
そこで、僕もふりかけご飯を提案しましたが、なかなか採用されず、お弁当にはちょっと悔しい思い出がありました。
大人になったいま、お弁当のご飯にはふりかけをかけたり、昆布の佃煮を載せたりして、まっさらの白飯ではなく、いろどりや味付けをしています。
すると、ご飯だけ食べてしまうのです。
だいたい、僕の食べ方としては、フタ開ける→野菜系おかず→ご飯→そのほかおかず→好きなもの→フタ閉じる、という流れ(ばっかり食べver.)。
先日ハッとしたお弁当箱の中を、写真に撮ってしまいました。
お見苦しくてすみません。
この日は、隣にカレー入りのご飯がいたのでスプーンを使っていますが、見事に卵焼きが手付かずでした。多分、触ってもいないので、お弁当箱の中で立ったまま(笑)
ばっかり食べ&好きなもの残しの末路って感じで、我ながら面白くなってしまいました。
この写真を撮った後、幼い僕が飽き飽きしていたまっさらの白飯弁当は、“ばっかり食べ”を気にして、母が工夫した結果だったのではないかと、ふと気がつきました。
もし、そうだったとしたら、これから僕の弁当は、まっさら白飯の日があってもいいか、と思うのでした。
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