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みどりと太郎
先週、こんな投稿をしました。いま、川崎市で開催されている「全国都市緑化フェア」のメイン会場の富士見公園について、イベントレポという形で紹介をしたものでした。
都市を緑化するに当たって、手っ取り早いのが「公園」を作ること。とは言え、公園の広さや設備、実際のみどりの量も、公園によって変わってきます。
以前は、ボールが飛び出さないように高めの生垣などで囲っていたりした公園も、見通しが悪く危険ということから、低木にして公園内が見通せるような囲いにしているのが時流のようです。
しかし、イベントのために新しい公園を作るなんて、今の時代にそぐわない発想です。むしろ、あるものを活用する、元々あったものの価値を再認識することにこそ、コスト削減や負担軽減に大切で、ひいては地元への愛着につながる大きなきっかけです。
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前置きが長くなりましたが、全国都市緑化かわさきフェアの会場のひとつである、多摩区にある生田緑地にも行くことができたので、少し紹介させてください。
生田緑地の玄関口は、小田急線の向ヶ丘遊園駅。そこから徒歩で15分ほどで到着する場所です。かつて、その緑地の地域に遊園地があり、その名残が駅名に残っているわけです。ばら苑や藤子・F・不二雄ミュージアムも、その生田緑地の地域の中にあります。
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駅前のテントでは、学生さんが緑化フェアをプロモーションする活動の一環として、ばらサイダーを配布しています。通りかかった方が、驚きつつも嬉しそうに受け取っていかれていました。
会場となっている生田緑地は広く、古民家を移築して集めて展示している民家園や、国内有数の星の数が見られるプラネタリウムが併設された科学館などがあります。さらに、地域ゆかりの岡本太郎の美術館があって、みどりだけでなく様々なコンテンツが楽しめるのです。
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入口には竹を使ったインスタレーション(アート作品)があり、色合いもその規模の大きさも、来る人の心を盛り上げてくれるものでした。入口から奥に行くに従ってシャラシャラ(紅白の暖簾?)が長くなっていて、トンネル感もあり、個人的には面白いなぁと眺めていました。
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園内もいくつも展示や企画がありましたが、とても好きだったのは、メタセコイヤの林。公園の東口から西口に向かう途中にあり、緑化フェアの期間中には、霧が発生する装置が付けられて幻想的な演出がされています。日が暮れると、周囲の灯りが煙って、とても良い雰囲気になっていました。
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公園内で藍染をしている施設があり、そこで製作された布が木々に飾られていました。霧を抜けると、メタセコテラスと呼ばれている休憩スペースがあり、ドライフラワーで装飾されていました。雰囲気のある場所で、森林浴のように気持ちよくなれました。
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林の奥には、岡本太郎美術館があり、岡本太郎だけでなく、彼のように意欲的で個性的な作家の企画展などが開かれています。緑化フェアの時期には、土で描く作品が特徴的な作家の企画展が行われているようでした。
緑化フェアに合わせ、ボタニカルアートのワークショップもされているようなので、観るだけでなく描いてみるのも楽しそうです。
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併設されたカフェで飲んだコーヒーは、その名も「太郎ブレンド」。しっかりとした苦味のほかに、飲んだ瞬間に広がる酸味もまた印象的でした。
会場に隣接するばら苑は、遊園地時代に作られたものですが、遊園地が廃業した後も、地元の方の尽力によって守られている場所です。環境を守ることを実践する場としても生田緑地は活用されているようです。
自然や観光、アートや歴史などが混ざった、かなり濃厚なみどりの空間と言えそうです。緑化フェアの秋期間は折り返し地点を過ぎました。残り2週間です。川崎のみどりに会いに来てください。
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川崎で緑化祭が行われた日、午後には生田緑地にもお越しになっていました。
秋篠宮家の次女佳子さまが、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムなどを視察されました。
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) November 1, 2024
写真特集に追加しています→https://t.co/fJlnyew1pq pic.twitter.com/yG2mfprcB3
綺麗な緑のサムネイル、なんとなく岡本太郎の雰囲気も。infocusさん、ありがとうございます!
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