ほんとうに、屋根がない!
毎週月曜日には旅の記録を書いています。
旅先で撮った写真を眺めていると、懐かしくなります。あんなことあったなぁ、と思い出したりして。イタリア旅行の写真もそうでした。そんな写真とともに、今回は「フィレンツェ」のことを。
以前、ベネチアで迷子になった話を書きましたが、イタリアに行った数日間でも、フィレンツェはとても美しい思い出となりました。
フィレンツェは、その街並みの美しさから「屋根のない美術館」と呼ばれています。行く前には、その意味が良く分かりませんでした。大きな美術館があるとか、様々なところにアートが点在しているとか、そういう意味なのかと思っていたのです。
行ってみると、どこを見ても景色が良くて、統一感のある街並み。でも、朝のマーケットなどは賑やかで、人々の生きる感じは失われていなくて、すごく雰囲気の良い街でした。
すでにイタリアで1年程度を過ごしていた家族のガイドによる旅行だったため、事前に調べることなく向かっていたこともあり、予想以上に居心地が良かったです。街を流れるアルノ川、朝の散歩にぴったりの風景。
街の中心部にある、サンタマリアデルフィオーレ教会に。外観だけでも圧倒されました。写真ではわかりにくいですが、白い石の他に緑と赤の石が使われていて、たった3色なのにとてもカラフルに見えました。
建物の大きさもそして築年数(約600年)にも驚き、石畳の道など足元からも日本との違いを感じる旅でした。
教会の聖堂(ドゥオモ)に登りました。暗い階段をぐるぐると上がっていくのですが、時折小さな窓から景色が見られたりして、フィレンツェの街並みを少しづつ見られました。
天井には立派なフレスコ画が描かれていて、初めての観光地だったこともあって、とても感動しました。何段目かで数えるのをやめてしまった長い階段も、印象深い・・。
下の写真は、その教会の聖堂を上がり切った窓から撮った街並み。フィレンツェの独特の茶色い屋根が続き、統一感のある景色でした。
家の屋根に上がっているテレビのアンテナも、茶色く塗られているという話も聞いて、守るための工夫を知るのでした。
フィレンツェは職人の街と言われていて、ピノキオの生まれた街でもあります。そんな街の象徴、ポンテベッキオ(橋)は橋の上にお店が並んでいます。どれも、金細工職人のお店でとてもキラキラしていました。
ウフィツィ美術館という名の、フィレンツェ名物の美術館から撮っています。ウフィツィって、なんだか上品な響きだったので、王族とかの人かなと思っていたら、オフィス(事務所)のイタリア語らしく・・。
「ヴィーナスの誕生」など、ルネサンス期の絵画が多くあって、とても高尚な気分になれる空間でした。
事務所でも、美術館になる・・イタリアの底力を知るような気もします。ウフィツィ美術館の男性トイレは、一見の価値ありです。大理石の壁面に水が流れており、誰もいないと、そこがトイレとは気が付かないような雰囲気でした。
写真はありませんが、食べ物もおいしかったです。フィレンツェだけでなく、各所にジェラテリア(ジェラート屋さん)があり、見つけ次第食べていました。中でもGROMは日本にもあって、帰国して何度も行きました。
最後は夕暮れの丘の上の風景。当時はあまり気にも留めませんでしたが、いま見返してみると、まるでゴッホのような補色関係でした。ゴッホはオランダ人ですが、なんとなくさすがイタリアだなぁと思う夕暮れの写真。
暑い日に食べるジェラートの美味しかったこと。・・調子に乗って、昼にキンキンに冷えた白ワイン飲んだら、ゆでダコのように真っ赤になってしまいましたとさ(笑)