見ろ!モノがヒトのようだ
子育ての悩み、というお題について書こうと思う。ただ、悩みとはなかなか個人的で書きにくくもあるし、悩んではいるんだろうけれど、結局のところ時間が解決してしまうこともあったりする。
かと言って、育児かくあるべしみたいな経験則もない。これまでの育児の中で夫婦でよく使うやり方があったので紹介したい。
それは、擬人化である。
命のないモノに命を与え、あかたも人間になったかのように言葉を与えるのである。ただ本当のそれは魔法使いにしかできないので、モノとしての言葉を親が代わりに話すことになる。
例えば、こんな感じである。
ケース1
遊んだ後で片付けられなかったおもちゃ
「○○ちゃんが片付けてくれないよー。みんなのところに帰りたいよー。」
ケース2
食べてくれないニンジン
「○○ちゃん、食べてくれないよー。食べたら○○ちゃん元気になるのにー。食べてほしいなぁ。」
ケース3
おもちゃを投げた
「いたい!もう遊んでくれないのかな。僕はほかの子に遊んでもらおうかな」
「ひどい!おもちゃ投げるなんて痛いよー」
二つ目は床の言葉である。
ケース4
習い事のピアノを弾いてくれない
「あれー、今日○○ちゃん弾いてくれてないなぁ。寂しいなぁ」
もともと、好き嫌いを減らすにはどうしたら良いのか、という質問へのアドバイスとして何かの本で読んだのがきっかけで、擬人化を広く採用している。
親が正論を語るよりも、そのものが気持ちを語っているという点で説得力があるのか「それならやってあげよう」と行動してくれる。
大人からすると「食べてほしいなぁ」なんていう野菜を食べたいとは思えない(怖い)ので、不思議だなぁと思ったけれど、意外と効果がある。自分の身に置き換えて、痛みを共有する気持ちになるのかもしれない。
普段、僕たち夫婦は我が子を呼ぶときに”ちゃん”は付けないが、擬人化のときにはあえて付けることで、そのモノになりきっている。
また、声色も変え、テンション高めで話すことで、親という役割から、かわいそうな人参や、かわいそうなおもちゃに変身することで、子供と一緒になって課題を解決できる(はず)。
擬人化とは逆に、個人をモノ化して子どもに伝えることもあることを思い出した。それはまた別の機会に。
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