あしもと
毎日更新のスタートは、ワイシャツの話でした。
白の無地、同じ形で、枚数を少なく持っていたいという考え方を紹介したくて。毎日の組み合わせのための時間を減らし、シャツによって異なる着心地を避けるために、数年かかってたどり着いたゴールは3枚でした。ネクタイも3本色違いで使い、冬季のセーターも同じブランドの色違いだけを3枚着ています。
ただ、数が減らせないものもあるのです。
それは靴下です。
持っている靴下をすべて集めたら、30双・・くらいでしょうか。単純にカウントできないほど、色もサイズも様々です。仕事の時に履いていくための靴下も、冷静に見れば柄物ばかり。不思議なことに、靴下は無地が殆どありませんでした。冠婚葬祭用の黒だけ。
実は、自分の中では靴下については、納得しています。ふだん見えにくいものだから、たまに見えたら楽しいやつがいいなと思っているのです。それにしても、楽しい!と言ってもらう機会は皆無に近いですけど(笑)
冬用の分厚いもの、夏用のくるぶし丈、様々な大きさがありますが、ほとんどが同じお店の商品です。足袋を作っている会社の、足袋型靴下(足袋下、という商品名でした)を、多く買っています。
僕は幼い頃、あまり靴下を履かない子どもでした。理由は覚えていませんが、面倒くさいとか、暑苦しいとか、そんな些細なことだったはずです。そんな靴下レスな生活をしていたから、”靴下も買えない貧乏人”などと陰口を叩かれたこともありました。
そして中学生になって、学校指定の真っ白の靴下を履くのですが、これがどうにも合わなくて。通学用の靴は白地に白のスニーカーでした。どちらもすぐに汚れるし、何もない白の靴下は、下着を晒しているような恥ずかしさを感じていたのだと思います。
大人になって、足袋下と出会ったとき、こんなに気持ちいいのがあるのか!と感動しました。以来、定期的に何足か買い揃えています。足袋下という名前だけに、足先は2つに割れていて、親指とそのほかの指たちで分かれるのも個人的に好きなポイントです。
結婚して、妻の実家に遊びに行くたびに「楽しい靴下履いてるわね!」と言ってくれるのはお義母さん。最初の頃は「男性でそんな靴下履く人いるのねー」と驚かれましたが、この前の僕の誕生日にはセサミストリートの靴下をいただきました。お義母さんも靴下が好きなのだと思います。結婚のあいさつに行ったときにも靴下をいただいたのですが、そのころと比べたら別人が履くような可愛さ(笑)
今日も、僕のあしもとには、靴下がいます。