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走る子は育つ
子どもの頃から馴染みのある会場で行われているマラソン大会のことを書いたのは、昨年のことでした。今年も参加出来たら…と思い、昨年と同じくハーフマラソンにエントリー(申込)しました。
後日、弟と話していたら、その大会に新設されるファミリーランに参加しようとしていることが分かり、慌てて僕も子と一緒に走るファミリーランにエントリーしたのでした。
重複したので、参加費を無駄にしてしまうかも…と思いましたが、出走権譲渡サービスに登録していたこともあり、ハーフマラソンは別の方に譲ることができました。参加賞のTシャツ2枚も要らないですし(笑)
ファミリーランのコースは全長1キロ。競争することを”考えなければ”、僕には簡単そうに思えました。
しかし、一緒に走る子にしてみれば、とても長い距離です。おそらく1キロの感覚もないでしょうし、果てしないものだと思っているかもしれません。
僕はもともと運動が苦手で、競走も嫌いだったので、幼い頃から、1キロもの距離を走るなんて正気の沙汰ではない、という感覚でした。学校のマラソン大会も設定距離が1キロを超えたのは小学校5年生くらいだったような…。
そんなことを思いながらも、子どもとは練習らしいことをせずに当日を迎えてしまいました。”ファンラン”という名目だったので、文字通り楽しくゆるゆる走ればいいかな、なんて考えて会場に向かいました。
弟家族と合流し、会場を少し走ってみると、弟の子はトラックをほぼ全力で回り始め、慌てて弟が追いかけて止めていました。さすが体育会系。やはり競争というと気合が入るようで、親子ともども気合が入っていました。
いよいよスタート。
「えっ?」
子のペースは思いがけず速く、驚きました。このまま1キロは走れないだろう、なんて思いながらも一緒に。体育会系の弟たちは、想定通りかなり前方へ。
コースの沿道には、参加者の家族たちが応援している声も聞こえてきて、いい雰囲気でした。親子で走るということもあって、普段から走っている“親たち”がたくさん参加している印象(僕もそう)でした。僕のように、子どもに合わせて走る親も、子どもをグングン引っ張るように頑張らせる親も。
子は、走り始めからほとんどペースを落とさないままに、会場の競技場へ。僕は、どこかで歩いてしまうだろうと思ってもいたので、走り続ける姿は、驚きから段々と心配に変わっていました。
その心配をよそに、子はゴールが見えるとさらにペースを上げて、そのままゴールしてしまったのです。
走っている間、ニコリともせず、ずっと張り詰めた表情で、前をじっとみて走っていたのが印象的でした。走り終えても、息苦しさからか、笑顔は出ていませんでした。
ようやく落ち着いて話せるようになると「…がんばった…」と、ひと言。
思わず「疲れたよね!がんばったね!」と返したのでした。驚きと心配とが混ざっていた僕は、ようやくほっとしました。走った後とは違ったドキドキも収まり、ようやく気持ち良い風を感じた気がしました。
ふだん、父とその子だけで行動することがあまりないこともあって、子は僕と一緒に走ることを楽しみにしていたようでした。弟家族と一緒にご飯も食べられて、とても楽しそうに過ごしていたので、安心しました。
翌日、職場でそのことを話していたら、子が大きくなったんだなぁ、なんて不意に思えて、胸がいっぱいに。危うく仕事中に泣くところでした…。
運動が苦手で、走ることなんて絶対にしないと思っていた幼い頃の僕とは違う、我が家の子どもたち。我が子たちは、長い距離走るの嫌じゃないんだなぁ。
それってつまり、体育会系なのかも、なんて思ってしまうのでした。
家族で走る様子をサムネイルにしていただきました!infocusさんありがとうございます。こんなふうにみんなで走ると、苦しいけれど楽しい思い出になるのかもしれませんね。
#マラソン大会 #家族 #意外 #子どもの成長記録 #走ること
アドベントカレンダー!!
昨日は、今年の“いっぽん”を選ぶ企画の主催者、ハスつかさん。ご本人の“いっぽん”を発表してくださいました!皆さんも選んでみては。
長くなってすみません!読んでいただきありがとうございます!
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