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Good Boy ! ビッグボーイ(少し長い)

唐突だけれど、空耳ならぬ空目という表現がある。いわゆる見間違いだけれど、僕の場合には“モンブラン”を空目することが結構ある。

昨年、何度も何度も空目する目に遭ったのは、

モダンラブ東京

だった。

いや、ダってモンブランの構成要素じゃないけれど、どうも都合よく見えきてしまい「モンブラン東京」に見えるのだ。めちゃくちゃオシャレなモンブランがあるのか、“東京”を標榜するほどの!と感動した空目である。

今年は、また一つ増えた。

モデルプラン

いや、これも2文字目は全く構成要素じゃないのだけれど、本来の2文字目は最後にあるけれども、見えてしまうのだからしょうがない。


かねてから書いてきたように、モンブランが美味しいお店として、ケーキ屋だけでなく、ファミレスもその存在感を高めている。

ハンバーグやステーキをメインとしているビッグボーイというファミレスがある。アメリカ風のテカテカの笑顔を貼り付けた男の子の人形(ボビー君というらしい)がキャラクターになっているお店だ。その店は、サラダバーがあり個人的にも好きなお店なのだが、最近は行かなくなってしまっていた。

しかし、この秋、そのお店にどうしても行かなくてはならない理由ができた。

モデルプラン・・いや、モンブランが登場したのである。

その名も「しぼりたて金の大俵モンブラン」

数日前の投稿にも「手しぼりモンブラン」を紹介したばかりだが、最近ではモンブランは”しぼる”ことに価値が生まれてきているようだ。

情報を得て、いてもたってもいられなかった僕は、どうにかしてそのお店に行きたかったのだが、如何せん店舗数が多くはなくて、仕事の合間には行けず、休日でも子どもはハンバーグのファミレスには興味を示さず・・。

仕事を休んだ日、ようやくそのお店に行くことができた。久しぶりに、赤ちゃんを連れて外ランチである。別の用事もあって、車で1時間ほど走った。お目当てのモンブランは、写真からしてもかなりのボリューム。しかも値段は540円と、ケーキ1ピース分といった印象だった。

久しぶりのサラダバーも美味しかった。お代わりをしつつ、モンブランのお腹を残しつつ。ようやくモンブランを注文した頃、赤ちゃんの表情が変わっていった。

それまで、笑顔で目が合うと「エヘヘへ」と声を出していたのに、飽きてきたのか、全然抱っこしてくれない父に業を煮やしたのか、泣きそうな雰囲気になった。不安な状況の中、モンブランがやってきた。テーブルが一気に華やぐ。

金粉がかかっている

予想はしていたものの、ボリュームがかなりある。お皿の大きさも、料理のサイズ感というか、小さい皿に目一杯に見えるように乗せたわけではなかった。極細のマロンクリームがたっぷりかかった中身は、バニラアイスを包んだクレープ。

なんてこった・・台としてクレープが登場するとは・・そしてホイップの代わりのバニラアイスなんて、とっても説得力があるじゃないか。

モンブランクレープを食べるとき、いつも思うのは、マロンクリームが少ないこと。構造上しかたないことなのだけれど、序盤に食べ切ってしまうのも悔しい。

しかし、これは順番が違う。クレープで包んでいるのではなく、クレープを覆っているのだ。むしろマロンクリームが多い、多すぎるくらいだ(大歓迎)。

赤ちゃんの表情も声も、もはや泣き出す一歩手前なので、慌てて食べ始めた。

マロンクリームは口溶けがよく、またザラッとした細粒感があった。程よい香りが抜ける。残念なホイップふうの油脂感もない、なんてこった(再掲)。

マロンクリームをすくいつつ、クレープ生地を切ってアイスと一緒に食べる。はぁ・・美味い。もったりとしたホイップが食べたい時もあるけれど、すでにハンバーグとサラダをお腹に蓄えているので、爽やかな甘さと口中を冷やすアイスの存在感が心地よい。

モンブランとドリンクバーのセットでも800円くらいだったので、それだけでも全く問題ないくらい、量も質も、満足できるものだったと思う。

赤ちゃんは泣き出していた。しかし、目の前のモンブランは半分残っている。赤ちゃんの胸のあたりをトントンとさすりながら、急いで食べた。が、完食まではできず、店を出てきてしまった。悔しい・・。


実は、隣のテーブルには6人のビジネスマンがいた。みんなかっちりとスーツを着て、上司と部下で部活のような雰囲気。その存在が、赤ちゃん連れの僕には緊張感があった。赤ちゃんの泣いている声が、迷惑になっていやしないかと不安だったのだ。

モンブランが来る前、サラダバーから戻った彼らの皿を盗み見て、野菜を食べないってそういうことかと妙に納得した。マカロニサラダ、ポテトサラダ、が載っていた。せっかくのサラダバーで、生野菜を取らないなんて・・と思ったけれど、僕も甘いものを食べようとしていた。


そんなわけで、今回のモンブランは、一人で食べるのもとても満足できるけれど、ケーキ2ピース分のボリュームはあると思う。シェアして食べたい、と思えるくらいだった。

いつまで販売されているのかわからないが、また食べたい。

そして、今回の投稿もまた暑苦しく、長くなってしまった。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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