保育園と運動会
運動会シーズンが到来しました。今は無き「体育の日」は、かつての東京オリンピックの開会式の日。晴れの得意日、というのは有名です。ちなみに、いまは「スポーツの日」に名前が変わっています。
思い返すと僕が小学生の時には運動会が春にあって、中学校では夏休み明けにあったので、10月が運動会シーズンというのはあまりイメージがありません。
ちなみに高校生のときは運動会(体育祭)がありませんでした。進学の時には全く意識していませんでしたが、入学してみてそのことを知って「やった!」と思ったものです。僕は運動が苦手なので、運動会もあまり楽しめなかったのが正直なところです。
そんなこともあって、子が通う保育園の運動会は、いつも印象的です。今年も、先日開催されました。近くの小学校の体育館を借りて行われるため、雨天でも心配ありません。
上の子が園児だった頃は、2歳児から6歳児までのクラスが集まっていました。親もそれだけ多く集まっていて、会場はものすごい熱気でした。当時は、6歳児の体操やリレーなど、憧れのように見ていました。ここまで成長するのか!と驚いたものです。
しかし、感染症のことがあって、運動会はクラス毎に縮小され、競技も様変わりしました。競争ではなく、日頃の運動遊びを披露するという趣旨に変わって、僕としては勝ち負けがなくなってホッとしました。
僕が思う、運動会の苦手なところは、勝ち負けがはっきり出ること。僕自身、特に走ることに関しては、体格差とかそもそもの足の速さのような要素があって、常に負けている印象が強かったのです。
目の前で運動遊びのひとつひとつの種目に挑戦している子を見ていると、競争ではなく、日頃の友達同志の関わりも見られて、いい時間でした。
保育園の運動会でちょっとびっくりしたのは、子どもたちが、観ている親たちに向かって手を振ることの多さ。初めての時は、我が子を見つけて視線を合わせるだけだったのですが、子から「手、振ってよ」と要望があって、「そういうものか」と思ったのでした。
それ以来、小学校の運動会でも、子を見つけたら手を振ってしまうのですが、子どもたちは親が観ていることを意識する方が、やはり気持ちが上がるようで、苦手な運動を観られたくなかった僕と比べて、時代も子どもたちも変化しているのだなぁと思うのでした。
保育園の運動会では、全年齢に共通した演舞的な種目があって、同じ曲で踊るのですが、年齢が上がるにつれて難しい動きになっていきます。
成長が見られるのと同時に、体格もしっかりしてジャンプが高くなったり、動きが大きくなっていたりと、親としても胸熱なポイントがいくつもありました。
僕の隣で、動画を撮っていたお父さんは、お子さんが一番上のクラスだったようで、競技が終わった時に感激して涙を流されていました。(面識がなく、特に会話もしなかったのですが、泣いている雰囲気が伝わってきました。)
毎年思うのは、やはり保育士の先生たちのすごさ。日頃から元気いっぱいで子どもたちに接してくださって、運動会当日もあれこれと動き回ってくださって、あらためて感謝の気持ちを深めた運動会でした。