美味しいだけじゃ、つまらない #書もつ
1日の真ん中の食事、昼ごはん。仕事の合間に、ほっとひと息という時間です。お弁当派、外食派、コンビニ派などいくつかに分かれますが、どれも大切な時間。
そんなランチタイムの過ごし方を、無為にしてはいけない、僕はついつい考えてしまうのですが、皆さんはいかがでしょうか。
ランチのアッコちゃん
柚木麻子
食べ物の小説はお腹が空く。
美味しいものに出会ったときの感動や、興奮が物語になって、読み手の食欲を増進させ、良き消費者として行動させるきっかけになる。
食べることは生きること。もっともっといい作品にも出会いたいし、美味しいものも食べたい。そして作ってあげた人から、美味しい!と言ってもらえたら幸せなんだと思う。
この作品の主人公でもあるOLさんにとって、ランチはなかなか大切な時間だと、勝手に考えています。(もうOLという言葉が古そうですが、)とにかく、よく言えば情報交換の時間でもあります。
僕は、美味しいご飯で過ごす豊かな時間が好きで、ランチの時間は結構こだわってしまっています。異動などで、職場が変わるごとに周囲の飲食店を開拓しては、その店の雰囲気だとか、味だとか、そしてお客さんの感じをついつい観察してしまうのです。
美味しくて、豊かな時間を提供してくれるランチのために、日々の仕事を頑張っているのだとしたら、その期待に答えてくれる店を見つけるととても嬉しくなる気がします。
この作品でも、食べ物の美味しさもさることながら、店の人との交流によって主人公が癒やされ、元気になる様子が描かれているのは、とても共感できました。
誰かと一緒に平日にランチを食べること、この数年は年に1回くらいしか記憶がありません。食べ物の話と仕事の話、そして自分の話、話しながら食べることで、知らず知らずストレスを発散しているのか、すがすがしい気持ちになることを思い出しました。
仕事で関わっている人の別の一面を知るという意味では、ランチはいいきっかけなのかも知れないと思いながら読みました。この状況下では、なかなか実現できないかもですが、僕が誰かと一緒にいくなら、あの店かな、この店もいいなとか、考えてしまいました。
この作家さんのアッコちゃんシリーズには、3時のおやつもあって、すっかり内容を忘れてしまったので、ランチもおやつも読み直したいなぁと思っています。
ランチを楽しむ、僕をイメージして作ってくださったサムネイル・・とのこと。infocusさん、いつもありがとうございます!あれもこれも、食べたいなぁ。
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