「夜明け」のまなざし
坂本龍馬といえば、桂浜にある龍馬像が有名です。というか、歴史に疎い僕にはそのくらいの知識しかなくて(好きな方すみません)、わざわざ観に行くものではありませんでした。
そんな龍馬にたまたま会いに行った旅のことを。なかなかに疎い僕だけれど、ちょうどキャンペーン中だったようで、思いがけず近くで会うことができました。
職場の研修の一環として、九州地方に出張して、その2日後に僕たち夫婦の結婚式を挙げ、さらにその3日後に職場の研修の一環として海外視察に出発しました。新婚早々に、海外に1週間程度旅に出てしまった僕のことを、妻は「ひとり新婚旅行」と呼んでいます。
そんな旅から帰ってきて、なんだか色々と疲れたなぁと思って、ひとり旅に出かけました。(また旅かーい!!とツッコミが聞こえてきます・・。)その年は、職場の視察旅行も、自分の新婚旅行も、さらに自分のひとり旅まで、いくつも旅に出かけていました。
高知空港からレンタカーを借りて、高知を巡る予定でしたが、高知ってとても広いんですよね。空港が県の真ん中くらいにあるので、西に行くのか東に向かうのか、一泊二日の旅は、その方向でしか旅ができないこともわかりました。
ひろめ市場で、横で昼からお酒を飲むおじさんを尻目に、お昼ご飯を食べてから、県の東部へ向けて走り出しました。早速、気になっていた坂本龍馬の像のある桂浜に着くと、何やらやぐらが組まれていて・・。もしかして、龍馬像が見えないのかも・・と不安になりましたが、近くに行ってみると逆でした。
龍馬と同じ高さまで上がれるやぐらだったのです。龍馬が見つめるその先は、太平洋とも、アメリカとも言われています。その龍馬の眼差し、それを間近に見ることができました。
台風中継などでもお馴染みの桂浜・・相当な風雨にさらされているはずですが、龍馬像はとても存在感がありました。昔の人は小柄とはいうものの、その表情や姿勢に風格を感じることができました。
2日目、旅の終わりに「モネの庭」と呼ばれる場所を訪れました。車で走っていて、たまたま見つけた看板に吸い寄せられるように向かった先には、素晴らしい庭がありました。庭全体が美術館のような、ある意味ではキチンと計算されている綺麗さでした。
11月だったので、紅葉がかなり進んでしまっていましたが、それでも残っている葉っぱたちのいろどりは見事でした。さまざまな色が重なり、それが静かな水面に映る・・モネの描く睡蓮の絵によく似ていました。
なんでも、この庭はフランスの権威ある団体から、世界で唯一「モネの庭」と名乗っていいと承諾を得た場所なんだとか(当時)。確かに、日本的な庭で見るような木々ではなく、低く、小さな花をたくさんつける木々が植えられていたのを記憶しています。
最後の写真は、モネの庭ではなくて、旅の宿をとった馬路村のゆず畑。ちょうど収穫の時期と重なっていて、村中にいい香りが漂っていました。
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