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『荒木飛呂彦の漫画術』を読んだ感想

こんにちは、monakomです。
今回のnoteは2月の読書感想文です!(月に1冊読書して感想をnoteに書いています)

読んだのは、『荒木飛呂彦の漫画術』。

選んだ理由

コミティアに向けて漫画制作をする中で、漫画の基本的なルール、王道について知りたいと思ったからです。

今まで完全に自己流で情熱のままに描いてきましたが、描いていく中で知識を入れることも必要だと感じてこの本を選びました。

あのジョジョの作者である荒木先生がわざわざ本を書いてくださっているのだから、ありがたく読むしかありません!

前回の読書noteにサラッと書きましたが、こちらの本はブックライブで購入した本になります。アプリを使って読みましたが、Kindleとほぼ同じ感覚で読めました。ページめくりの感覚はKindleの方が好みでしたが、しおり機能がKindleより使いやすくてよかったです。

しおりが便利でした!


心に刺さった箇所

最近読んだ本の中で一番マーカーを引いたかもしれないってくらい、為になる話が多かったです。全部紹介するとキリがないため、特に語りたいポイントに絞ります。

実際に漫画を描くとき、常に頭に入れておくべきこと、それは、僕が漫画の『基本四大構造」と呼ぶ図式です。
重要な順に挙げていくと、
①「キャラクター」
②「ストーリー」
③「世界観」
④「テーマ」
ということになります。

『荒木飛呂彦の漫画術』第二章より

私は今まで漫画を描こうと思った時にまず「こういうキャラが描きたい」というところからスタートしていたので、一応①は意識できてたっぽいです。

『芋の惑星』ではマッシュとサラダという元々長いことオリキャラとして描いていたキャラクターがいましたし、新作の『ボダイジュ ボン ボヤージュ』ではやはり主人公像(刈り上げで襟付きの服を着ている)を最初に考えました。

『ボダイジュ(略)』の主人公サトルのスケッチ

ただ、私の場合ビジュアル先行で性格や内面の掘り下げがまだ弱いな、と反省しました。これについては今後観察と研究を続けていく必要がありますね。


「下手でも売れる」漫画の絵は「上手なのに売れない」漫画の絵と何が違うのか。その秘密は、作者が誰かすぐわかる、ということです。

『荒木飛呂彦の漫画術』第五章より

絵も筆跡と同じで、個性は誰でも自然とにじみ出てくるものです。しかし、その上を行くデザインや雰囲気が漫画の絵には絶対に必要なのです。

『荒木飛呂彦の漫画術』第五章より

自分の絵柄を確立する」ということでしょうか。この後の話で「リアル化」(リアリティの追求)と「シンボル化」(単純化・デフォルメ)についても触れていますが、絵柄というのはリアルとデフォルメの配分をどうするか、とも言い換えられるかもしれません。

ちなみに私が好きな漫画はややデフォルメよりの絵柄が多いかも。

いかにも漫画らしいタッチの漫画家が好きです。こうして並べるとやっぱりSFが好きなんだなぁ。

そういえば、先日のコミティアで「絵柄が好みで目に止まりました」と言ってくださった方が何人かいました。とーーーっても嬉しかったです!

私の絵はまだまだ発展途上なのですが、これからも描き続けてこれぞ自分の絵!と言えるよう磨いていきたいです。


「アイディアは尽きないんですか?」と聞かれることもありますが、アイディアが尽きるというより、自分の興味が尽きるからアイディアがなくなるのだと思います。よいアイディアは、自分の人生や生活に密着しているのですから、興味がなくなってしまえば生まれなくなるのです。(中略)「素直に」ということを心がけるようにしてほしいと思います。「自分が興味があるのはこれだ」と限定して、そこから外れたものを無視するという"自惚れ"は絶対にNGです。

『荒木飛呂彦の漫画術』実践編その1より

すごく腑に落ちた箇所でした。「素直さ」は何をするにしても大切なことだと感じています。

私自身は幼い頃から大変頑固なタイプでしたが、子どもが生まれてから少しずつ変化してきた部分があるように思います。

子どもが「すごーい!」「おもしろーい!」と素直に何でも感動して喜んでいる姿を見ているので、私も一緒になって日常の小さな発見を楽しむようになってきています。

どこか素敵な場所に出掛けるのもいいのですが、日常のありふれた風景の中に思わぬアイディアが落ちていることもありますよね。

荒木先生はアイディアノートを作っているようで「思いついたことをすぐ何でもメモするわけじゃなく、後で書く。書く時に忘れていることは大したアイディアじゃない」というようなことを書かれていました。なるほど〜!

常にメモを持ち歩くとなると大変ですが、「そっか、後で覚えていることだけ書き留めればいいのかぁー」と勉強になりました。ちょうど、眠っていたミニノートがあったのでアイディアノートにすることにしました。


まとめ

『荒木飛呂彦の漫画術』、漫画を描く人にはもちろん、そうじゃない人にもオススメしたい一冊でした。

荒木先生の語り口がとても読みやすくあっという間に読めてしまいます。漫画だけでなく色々な物事に応用できる考え方だと思いました。


次回の本について

3月はこちらの本を読む予定です。

私は自他共に認める北欧好きなのですが、こちらの本は装丁の美しさに惹かれて購入しました。読み聞かせ用の本なのですが、子どもにはまだ難しそうなのでまずは私が読んでみようと思っています。

電子書籍を読むと紙の本が恋しくなるタイプなので、電子→紙→電子→紙と交互に読んでいく感じになるかも。積み本がまだまだありますので、毎月1冊ずつじっくり読んでいきます。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

これからも創作や趣味にまつわるnoteを書いていきますので、スキやフォローで応援してもらえると嬉しいです! 励みになります〜!\🗿/

では、また次のnoteで。👋🗿
monakom

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